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“巡業”を知って大相撲を10倍楽しもう!

2016 11/8 19:20
相撲
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Photo by J. Henning Buchholz/ Shutterstock.com

“巡業”という言葉はよく聞くけど、イマイチ分からない、という人もいると思う。 そこでこの記事では、地方巡業の楽しみ方を紹介する。

そもそも地方巡業って何? どんな目的で行われるの?

ニュースや新聞などのメディアで大相撲の「地方巡業」という言葉を目にする。では一体、「地方巡業」とは何なのだろうか?
地方巡業というのは、大相撲の本場所とは別に地方で行われる相撲のイベントのようなものだ。開催場所は以下の通りだ。

  • 春:関東
  • 夏:東北・北海道
  • 秋:中部・近畿
  • 冬:九州

過去にはハワイやモンゴル、インドネシアのジャカルタなどで地方巡業が行われたこともある。
相撲の普及や青少年育成、そして地域の活性化を目的として行われている。

大相撲の地方巡業の一日の流れ

まず、親方や力士たちは、巡業の前日に巡業地に向かう。総勢270名ほどにものぼる大所帯だ。
巡業当日の朝8時頃、開場を知らせる太鼓が鳴り響く。この太鼓を鳴らす人を「呼出し」と言う。
その後、幕下以下の力士たちが稽古を始めるが、この間、人気力士たちによる握手会が行われる。幕下の力士たちの稽古が終わると、十両や幕内、大関、横綱の稽古が始まる。
力士たちの稽古が終わると、地元の相撲教室や小・中学生が力士たちに挑む子どもとの稽古がスタートする。小さな子どもたちが自分の何倍もある体の大きな力士に向かって挑む姿に、会場は大盛り上がりだ。
11時頃になると、いよいよ力士たちによる取り組みが始まる。横綱の取り組みは13時30分頃。これは見逃せない取り組みだ。最終的に15時頃に打ち出し(終了)となり、力士たちは次の巡業地に向けてバスで出発する。

大相撲の地方巡業の醍醐味(1)人気力士たちによる握手会

握手会と聞くと、人気アイドルグループのようなイメージもあるが、実は大相撲の巡業でも行われている。
時間は巡業がスタートする8時から1時間ほど。この時間であれば、力士との握手はもちろん、ツーショット撮影やサインなどを自由にお願いすることができる。サインが欲しい方は、サイン色紙とサインペンは必須だ。
これは本場所にはない醍醐味なので、せっかく地方巡業を観に行くのであれば、はずせないイベントだ。
あらかじめ、握手をする力士に目星をつけて臨むとよいだろう。

大相撲の地方巡業の醍醐味(2)270名前後の力士を生で観られる

なによりも、これだけ大勢の力士を生で観る機会、これこそが地方巡業の醍醐味だ。本場所さながらの真剣勝負を目の前で繰り広げる力士たちを観て、相撲がより好きになってしまうのではないだろうか。
そして、本場所であれば朝の9時に取り組みを開始して終了が18時頃と、合計9時間にも及ぶ長丁場だが、巡業であれば朝8時にスタートして15時には打ち出し(終了)だ。
本場所に比べて短時間で取り組みを観られるだけでなく、力士と触れ合う機会もあるので、相撲ファンにとってはたまらない一日になるはずだ。

まとめ

ただ取り組みをするだけでなく、握手会や子どもたちとの稽古もあるなんて知らなかった方も多いだろう。 本場所にはない楽しみ方もある地方巡業に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。