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クラブワールドカップの優勝傾向を分析してみた!

2016 10/4 00:52
サッカー
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Photo by A.RICARDO / Shutterstock.com

年に1回開催されるクラブワールドカップの優勝傾向を知りたいと思わないだろうか?
この記事では、過去の優勝クラブの統計をもとに、優勝の傾向を探ってみた

そもそもクラブワールドカップとは?

「クラブワールドカップ」は、FIFAが主催するクラブチームの世界選手権大会のことをいう。日本で開催されていた、UEFAチャンピオンズリーグとコパ・リベルタドーレスの優勝クラブによる世界一決定戦であるトヨタカップを吸収し、2005年以降、6大陸の選手権王者がトーナメント方式で世界一を争うスタイルに変更された。
2005年までは「FIFAクラブ世界選手権」という名称だったが、2006年以降、「クラブワールドカップ」に名称が改称された。これは、FIFAが主催する国際大会の名称を「ワールドカップ」で一本化する方針による(FIFAコンフェデレーションズカップを除く)。

【優勝傾向】過去の優勝はヨーロッパーと南米のみ!

過去に行われた12回のうち、優勝しているのはヨーロッパと南米のクラブチームのみ。ヨーロッパが8回、南米が4回という内訳だ。ちなみに、試合が日本で開催されていたトヨタカップの時代は、ヨーロッパが13回、南米が12回。合計するとヨーロッパが21回、南米が16回。結果、ヨーロッパが多く優勝しているのがわかる。
この結果から、ヨーロッパと南米のサッカーレベルが他の大陸を圧倒していると言わざるを得ない状況だ。そしてヨーロッパと南米しか優勝していない他の理由があるとすれば、試合数の違いが挙げられる。

《優勝までに必要な試合数》
ヨーロッパ・南米:2試合
アジア・アフリカ・北中米カリブ海王者:3試合
開催国・オセアニア:4試合

これは大会の開催時期がヨーロッパのリーグ真っ只中であることから、優遇措置としてとられている。

【優勝傾向】スペインとブラジルが最多4回の優勝!

国別に傾向をみると、クラブワールドカップで最も優勝回数の多いのがブラジルとスペインでそれぞれ4回。ちなみに、ブラジルが2000年、2005年、2006年、2012年。スペインが2009年、2011年、2014年、2015年。クラブワールドカップに名称を変更した2000年代以降は南米の強さが際立っていたが、近年ではヨーロッパに軍配があがるケースの方が多いことが判明した。
さらにいうと、スペインの4回のうち3回は2009年、2011年、2015年のバルセロナの優勝だ。現在バルセロナで活躍するメッシやネイマール、スアレス、イニエスタ、シャビ(現在はカタールでプレー)はもちろん、2009年夏の移籍市場で獲得したズラタン・イブラヒモビッチやビジャ、アドリアーノらの活躍に他ならない。

【優勝傾向】アジアのクラブチームは過去3位が最高順位!

過去12回の成績をみると、アジアのクラブチームでは3位入賞が4回あるのみで、決勝に進出したことは過去ない。内訳としては、日本が3回で、韓国が1回。クラブチーム別にみると、2007年の浦和レッズ、2008年のガンバ大阪、2009年の浦項スティーラース(韓国)、2015年のサンフレッチェ広島。
ちなみに、日本が3位に入賞した過去3回のうち、3回とも日本で開催されているホーム大会であることが判明した。2016年のクラブワールドカップも日本で開催されることが既に決定しているので、今回こそ初の決勝進出を期待したいものだ。

まとめ

ヨーロッパと南米最強説はこの先も続きそうだ。 今後の日本のサッカー界の発展に期待しよう!