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ドイツ ブンデスリーガの脅威の観客動員数に迫る!

2016 9/8 02:39
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Photo by Oranzy/Shutterstock.com

内田篤人や原口元気がプレーしているドイツ、ブンデスリーガ。その観客動員数は世界一と言われているが実際どれくらいの動員数なのだろうか。

世界一の観客動員数

現在世界中で最も観客動員数が多いのがドイツのブンデスリーガだ。香川や内田、長谷部と言った日本を代表するプレーヤーも数多く在籍している。しかし、サッカーの実力だけを考えると、2強はスペインのリーガエスパニョーラ、イングランドのプレミアリーグと言われている。
これは海外サッカーについて詳しい人であれば、意見が一致する部分ではあると思うのだが、ではどうしてドイツブンデスリーガが世界で最も観客動員数が多いのだろうか。ドイツブンデスリーガの観客動員数の秘密に迫ってみたいと思う。

平均観客動員数が他リーグを圧倒

ブンデスリーガの平均観客動員数は2004年以降トップを走り続けている。1990年は平均20,000人だったが、そこから順調に数を伸ばし、ここ数年は安定して40,000人と、とんでもない数値を叩き出している。2004年まではイングランドプレミアリーグと競い合ってきたのだが、それ以降は安定してトップを守っている。最多をほこったのが2011年でなんと平均は45,000人越。
世界屈指の強豪チームであるバイエルンミュンヘンだけならその数値も納得できるが、リーグの平均観客動員数がこの数値と言うのだから、脅威という言葉しか思いつかない。

日本と観客数を比較してみた

2015年、J1リーグの平均観客動員数は約17,800人ということなので、半分にも満たないという結果がみてとれる。観客動員数1位の浦和レッズで平均約39,000人だ。
Jリーグは他国に比べると確かに見劣りするかもしれないが、それでも浦和の盛り上がりは世界クラスと言えるだろう。それでもブンデスリーガの平均にも満たないという事実がある。これはJリーグが少ないのではなく、ブンデスリーガが多いのだ。

世界屈指のリーグとの比較

世界で2番目に観客動員数が多いリーグがイングランドのプレミアリーグだ。近年の平均で約36,000人を超える程度で、3番目のスペインリーガエスパニョーラは平均で約27,000人と開きが見られる。マンチェスターユナイテッドやレアルマドリード、バルセロナと言った世界トップクラスの大人気チームをほこるプレミアやリーガを寄せ付けないほどの観客動員数をほこるのには大きな理由がある。
それは、経営状態が良好なチームしかブンデスリーガに参戦できないという、安定した経営基盤のもと成り立っている。そのため、チケットを安くするなどで観客を呼びやすく、大勢つめかけるとその分グッズなどで利益を出せ、スタジアムの設備やサービスが良くなり、また安く観客を呼べるという良いスパイラルが出来上がっているのだ。

平均8万人越えという脅威の数値

世界一位の観客動員数をほこるブンデスリーガで最も観客動員数が多いチーム、それが日本代表の香川真司選手が所属する、ボルシア・ドルトムントだ。8万人収容のスタジアムは毎試合満員、平均動員数がなんと8万人という驚愕の数値だ。最も大きな理由はチームの強さにある。弱いチームではチケット代が無料になろうともそこまで観客は入らない。
ブンデスリーガで最強をほこるバイエルン・ミュンヘンを押しのけ優勝できる可能性が最も高いチームがこのドルトムントだ。また、人々はサッカーのように何が起こるか分からないスポーツでは、ジャイアントキリングを期待してしまうものだ。そんな人々の期待がドルトムントの観客動員数に現れているのではないだろうか。

まとめ

世界でトップクラスの実力を誇るチームを複数有するドイツのブンデスリーガ。
安定した経営、実力、人気が観客動員数に表れているといえるのではないだろうか。
日本人も数多く在籍するブンデスリーガから目が離せない。