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スペイン リーガ・エスパニョーラの観客動員数は世界最高峰

2016 9/8 02:39
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Photo by Oranzy/Shutterstock.com

レアル・マドリードやバルセロナなど、世界的にも知名度の高いクラブチームのあるリーガ・エスパニョーラ。近年の集客状況はどのようになっているのか。今回は観客動員数について解説する。

世界最高峰の戦いはサッカーファンにあまりにも魅力的

2015/16シーズンのリーガ・エスパニョーラは1千4百万人に迫る勢いで最多記録を更新している。リーガは現在世界最高峰のリーグと呼ばれている。
このように呼ばれるようになった理由は明確で、10年に1人級の選手が2人も同時に現れ、しかもその2人がリーガでプレイしているという事実があるからだ。その選手というのが、ご存知リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドだ。
世界最高と呼ばれる選手は世界一を争うチームにいる場合が多く、メッシのバルセロナ、ロナウドのレアル・マドリーは、いずれもチャンピオンズリーグ優勝候補の筆頭に挙げられるチームだ。両チームに引っ張られるようにリーガの他のチームのレベルも上がり、おのずと世界トップレベルのリーグとなったのがリーガ・エスパニョーラだ。
当然サッカーファンなら生唾ものの試合が増えるため観客動員数も増えるのだ。

放映料の高さが観客動員数の多さを物語る

リーガ・エスパニョーラのTV放映料が高騰している。特にバルサとレアル、そしてアトレティコ・マドリーに顕著にその傾向が見られる。ヨーロッパの最高峰を決めるチャンピオンズリーグで常に優勝に絡んでくるレアルやバルサ、近年優勝争いに加わり、ダークホース的な位置づけで良い意味で予想を裏切るアトレティコの放映料が上がるということは、つまりは強いチームを見たいサッカーファンが多いということだ。
必然的にハイレベルな試合が見れるリーガのスタジアムに足を運ぶファンも増えるということになる。放映料の上昇とスタジアムの観客動員数の上昇は切っても切れない関係にある。

観客増加にはちびっ子の憧れる選手が関係していた

ちびっ子が憧れてやまない選手の条件に単純明快で見ていて楽しい選手というのがある。数年前ならロナウジーニョ、近年ならメッシやネイマールなど、サッカーを知らない人でも見ていてわくわくするような選手にちびっ子ファンが多くつく。ちびっ子が楽しむように、他に類を見ないテクニックで相手を翻弄し試合を決定づけるサッカー、言わばエンターテイメントとしてサッカーを見て楽しむことが、一番簡単な方法なのではないだろうか。
そしてエンターテイメントは目が肥えた大人も心躍らせてサッカー観戦を楽しめるものだ。そのサッカーを楽しみたいという純粋な気持ちは人をスタジアムに足を向かわせる。たった一人の選手のためにも、観客動員数は増加するのだ。

観客を呼び寄せる優勝争い

2015/16年のチャンピオンズリーグはレアル・マドリーの優勝で幕を閉じた。今年の王者はレアルだったことが決まったわけだが、長いリーグ戦では何が起こるか分からないのがサッカーの面白いところだ。
序盤圧倒的な強さでリーグ独走状態だったバルサが失速したおかげでレアル、アトレティコが絡む優勝争いが面白くなってきた。優勝がかかった試合というのは監督や選手もこれまで以上に熱が入り、白熱した試合になる。
3チームのサポーターはひいきのチームの応援に力を入れるためにスタジアムに観戦にでかけ、1プレー1プレーに一喜一憂し、サポーター以外のサッカーファンも長いリーグ戦の決着を楽しむのだ。

現在の実質世界一を決めるクラシコ

世界中のリーグには伝統の一戦というものがある。イングランドプレミアリーグならロンドンダービーやマンチェスターダービー、イタリアセリエならミラノダービーなどなど、歴史あるリーグだからこそはるか昔から因縁の対決が存在する。
リーガ・エスパニョーラも例外ではなく、レアル・マドリーとバルセロナのクラシコと呼ばれる一戦は、世界中のサッカーファン大注目の一戦になる。現在では実質世界一を決める争いと言っても過言ではなく、世界中のサッカーファンがクラシコを見にスタジアムに足を運ぶのだ。

まとめ

世界一を決める戦いとあればだれもがその行く末を見守りたいもの。
現在メッシやロナウドと言った天才を二人も同時に抱えるリーガ・エスパニョーラは観客動員数も世界最高峰といえる。