【データで検証する】J1残留争いを勝ち抜く為に必要なこと | SPAIA

【データで検証する】J1残留争いを勝ち抜く為に必要なこと


試合の流れを大きく決める先制点

J1のレギュラーシーズンで延長線が廃止され90分で勝敗及び引き分けを決める様になった2003年から昨シーズン2016年までの全4152試合を分析すると、先制点を決めたチームの勝率が67.33%と2/3を越える成績を達成しているということ、そして優勝戦線を勝ち抜くには先制した試合の勝率が重要で、また先制する試合そのものを増やす事も重要だということは以前ご紹介させていただきました。
そこで今回は優勝争いと並び注目を集めJ1残留戦線について。 近年は2012年のガンバ大阪、2013年のジュビロ磐田、2014年のセレッソ大阪、2015年の清水エスパルス、2016年の名古屋グランパスと予算規模の大きなクラブがほぼ毎年の様に降格している事もあり「びっくり降格枠」とも言われるほどです。
しかしその一方ではヴァンフォーレ甲府など予算規模が非常に小さいにもかかわらず毎年J1に残留し続けるチームもあり、その両者の違いはどこにあるのか。データから検証してみます。

目安は先制点を奪った試合の勝率が50%

J2への降格はJ1のチーム数の増加や2004年から2008年まで開催されていたJ1・J2入れ替え戦の結果により異なりますが、自動降格チーム、そして入れ替え戦参加チームを含めると2003年から2016年の間で入れ替え戦で残留を果たしたチームも含めて39チームあります。
当然この39チームは勝率が低くなっているのですが、特に注目すべき点は先制点を奪った試合での勝率の低さ。 J1の平均では67.33%となっている先制点を奪った時の勝率が50%を下回るチームは過去33チームありますが、その中で残留に成功したのは9チームのみ。しかもこの全てが激しい残留争いの結果なんとか残留を達成したチームですので、先制点を奪うことができればその半分以上の試合で勝利しないと残留争いに巻き込まれる事となります。
逆にいえば先制点を奪うことができれば、ほとんどのチームは半分以上勝利するということです。

チーム全体の勝率
最下位で降格 11.87%
17位で降格 19.18%
16位で降格 22.73%
入れ替え戦で残留 23.44%
リーグ全体 37.83%

先制試合での勝率
最下位で降格 38.26%
17位で降格 46.94%
16位で降格 50.68%
入れ替え戦で残留 46.15%
リーグ平均 67.33%

先制点を奪う試合が40%を下回っても危険信号

しかし降格または入れ替え戦に出場したチームのうち半分近くの17チームは先制した試合の勝率が50%を越えています。2014年の最終節で降格となった大宮アルディージャに至っては先制した試合の勝率が69.23%、2007年の横浜FCや2011年のモンテディオ山形は66.67%。
大宮アルディージャに至ってはJ1の平均値を越える数字であり、横浜FCやモンテディオ山形もそれに近い成績をあげることが出来ています。 しかしこの3チームはいずれも降格。さらに横浜FCやモンテディオ山形は最下位です。
これらの先制した試合で50%を越える勝率を誇りながらも降格してしまったチームに共通するのは、先制した試合の少なさ。J1での先制率は46.70%となっており、現在の34節制では15?16試合に先制することになりますが、これらのチームは先制できた試合が1桁というチームばかり。
先制率が40%を下回る37チーム中残留に成功したのは9チームのみ。 こちらもその9チームいずれもが最後まで残留争いをしていますのでこの40%を下回れば危険信号だといえます。

先制点を奪う確率
最下位で降格 26.26%
17位で降格 33.56%
16位で降格 39.57%
入れ替え戦で残留 40.63%
リーグ平均 46.70%

あまり関係ないのが逆転勝ちのデータ

勝利を獲得する方法としてもう1つあるのが逆転勝ち。上位争いをしているチームは全体の勝利数が多い分、逆転勝利の回数が多いチームもありますが、2003年?2016年のJ1で最も逆転勝ちが多かったのは2011年の柏レイソルで7勝。しかしそれ以外は2勝や3勝といったチームがほとんどで逆転での勝利が2勝以下のチームが過去の優勝または最多勝ち点獲得を達成した14チーム中半分となる7チームが該当。この2勝は降格してしまったチームでも7チームが達成しており。またそれ以外の中位に終わったチームや残留を達成したチームも含めると23%のチームが該当する最もチーム数の多いボリュームゾーンと呼ばれる所。さらに2勝以下のチームは全体の65.72%にあたる為、逆転勝ちはチームのムードを上げるという効果はあるのでしょうが、データ上はそれほど最終的な成績と関係がないといえます。

ビックリ降格と言われたチームを個別に分析

ここ数年はビックリ降格枠とも言われるほど予算規模の大きいチームが毎年の様に降格しています。
しかしその状態を個別に分析するとこれまでの条件に該当するものばかり、2012年のガンバ大阪と2014年のセレッソ大阪は先制した試合の勝率は高いものの先制率が40%を下回っている。2013年のジュビロ磐田と2015年の清水エスパルスはどちらも目安に達していない。2016年の名古屋グランパスは先制した試合の勝率が50%を下回ってしまったところが厳しい成績につながってしまいました。
少し例外なのが2012年のヴィッセル神戸。このシーズンのヴィッセル神戸は強いていうなら先制率が低いとも言えますが、全ての成績で目安を上回っており通常なら残留を達成してもおかしくありません。
しかしこのシーズンは少し特別。このシーズンのヴィッセル神戸は勝ち点39で降格となった初めてのチームですし例外と言っても良いでしょう。おそらくこの勝ち点39での降格はJ1でのチーム数が増えたりすることがない限り、なかなかみられないケースだと思われます。

予算規模の大きい降格チームの成績
2012年 G大阪 先制率38.24% 先制勝率53.85%
2012年 神戸 先制率47.06% 先制勝率62.50%
2013年 磐田 先制率29.41% 先制勝率20.00%
2014年 C大阪 先制率35.29% 先制勝率50.00%
2015年 清水 先制率29.41% 先制勝率40.00%
2016年 名古屋 先制率44.12% 先制勝率46.67%

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試合経過・結果

5/24 20:45更新

セ・リーグ

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