厳しいシーズンを経てFC東京を変えようと覚悟を決めた森重真人 | SPAIA

厳しいシーズンを経てFC東京を変えようと覚悟を決めた森重真人


Jリーグで最も高い評価を受けているディフェンダー

ドイツを中心に世界中の移籍情報などをまとめているTransfermarktというサイトでは、それぞれの選手に市場価格として移籍市場で獲得するために必要な移籍金の目安が設定されています。
これはもちろん日本人選手にもつけられており、Jリーグで最も高額なのがセビージャFCからセレッソ大阪に復帰した清武弘嗣選手。サッカーの市場はヨーロッパが中心となっているためヨーロッパでプレーし活躍した選手が高く設定されるという傾向があるものの、Jリーグでプレーする外国人選手も含めても最高金額となっています。
その中でディフェンダーとして最も高額に設定されているのがFC東京の森重真人選手。
180万ユーロ(2億円強)という金額はJリーグ全体でも5番目の金額で、日本人選手としても清武選手、ポルトガルでプレーした田中順也選手につぐ3番。海外のクラブでプレーしたことが無い選手の中では最高額。これは日本代表での活躍によるところが大きいのでしょう。 森重選手は2016年に行われた日本代表の10試合全てに出場しています。

ボランチからディフェンダーにコンバート

森重選手はサンフレッチェ広島の下部組織出身。同期には現在浦和レッズに所属し日本代表でもチームメイトの槙野智章選手がおり、中学生時代の槙野選手と森重選手は当初、2トップを組む間柄でした。
しかしその後、ゲームを見る目の高さと高い技術を買われて森重選手は守備的ミッドフィルダーに転向、ここでも主力としてプレーしていましたが、槙野選手はサンフレッチェ広島ユースに昇格した一方で、森重選手は昇格メンバーから漏れ、高校のサッカー部に所属。そして高校卒業後に大分トリニータへと加入します。
高校時代にU-17日本代表に選出され、大分に加入する頃には、既にこの世代を代表する守備的ミッドフィルダーとして、広く知られるようになっていた森重選手ですが、当時の大分トリニータの監督であったシャムスカ氏は、さらにポジションを後ろに下げるセンターバックへとコンバート。
最終ラインにポジションを移したことで、守備的ミッドフィルダーとして見せていた、攻撃を組み立てる能力の高さがより発揮されるようになり、また、本来持っていた身体能力の高さにより、抜群の空中戦に強さを発揮し、一気にポジションを獲得。2008年には21歳にしてチームの中心選手として、ナビスコカップ優勝の立役者となっていました。
しかしこの当時は、能力の高さを感じさせるものの、時に、自分を見失ったかの様なラフプレーを見せる事もあり、イエローカードの多い選手でもありました。

FC東京で日本を代表するセンターバックへと成長

大分トリニータからFC東京へと活躍の場を移した森重選手は、その潜在能力の高さを歴代の監督にも認められチームの中心選手に。また若い頃に多かったラフプレーも、能力が高いゆえに起こるミスをカバーしようとするがあまりに起こるという事が多かったので、地道なトレーニングを積むことで改善を図っていきます。
そしてそれが2013年、日本代表定着のきっかけとなった東アジアカップのメンバー選出につながり、2014年にはブラジルワールドカップのメンバーに選出。ワールドカップ終了後は日本代表の中心選手へとなって行きます。
そしてちょうどこの日本代表で主力となっていく時期にFC東京で指揮をとっていたのが、現在サガン鳥栖の監督を務めるマッシモ・フィッカデンティ氏。守備を重視するイタリア人のフィッカデンティ監督は森重を高く評価し、森重もそれに答える様にプレー。
以前よりも派手なプレーは少なくなりましたが、強さとクレバーさでしっかりとゴール前にフタをし、2年続けて1試合あたりの平均失点で1を下回るまでに堅い守備を形成。 またそれだけでなく、得意の高さを活かしてセットプレーからゴールを量産していました。
また選手としての市場価値を大きくあげたのもこの頃。きっかけとなったのはワールドカップの出場でしたが、その後もコンスタントに活躍することで、右肩上がりで評価が高まっていきました。

監督交代から始まり厳しいシーズンとなった2016年

FC東京はフィッカデンティ監督のもと2015年にはクラブ史上最高位となる4位でシーズンを終えますが、守備的な戦い方だという事もありクラブ方針と合わず監督は退任。後任に以前もFC東京の監督を務めた経験のある城福浩氏を就任させます。
しかしこれが失敗に。クラブとしては守備的なチームだったから攻撃の再建をという判断だったのでしょうが、サッカーでは攻守は連動しているためどちらかというわけには行かない。それが空回りし再び監督交代。
後任はコーチを務めていた篠田氏で、篠田監督のもとで何とか立て直しには成功したものの最終順位は9位。2015年は4位でさらなる前進を求めたはずのチームでしたが苦しいシーズンとなり、リーグ最終戦の直後のセレモニーで語った選手だけでなく、現場のスタッフ、フロントも含めてプロフェッショナルにならないといけないという事は、FC東京のキャプテンとして素直な気持ちだったのでしょう。
そしてそんな中で森重選手のもとにオファーが届きます。それはFC東京の監督退任後2016年からサガン鳥栖の監督を務め、森重選手にとって恩師ともいえるフィッカデンティ氏からのもの。サガン鳥栖から移籍金3億円ともいえる内容のものでした。

FC東京の変革の為に覚悟を持って挑む2017年

2016年の開幕前に受けた中国クラブからに続いて届いた魅力的なオファー。しかも今回は自分のことを高く評価してくれておりさらに共に戦った実績もある恩師からのものでしたが、これを拒否。さらに2019年までの契約更新を発表します。
森重選手本人が語るチーム残留、そして契約延長を決めた理由は「東京でやりたいことがあるから」でした。
昨シーズンのチーム全体において最終戦となった天皇杯準々決勝では、隣町のライバル川崎フロンターレの前に1-2と敗戦。この試合は試合後のコメントで「今日は、各々のポジションで川崎に上回られたと感じている」と語るスコア以上の完敗でした。
そしてFC東京は今シーズン開幕前に大久保嘉人選手や永井謙佑選手、高萩洋次郎選手、林彰洋選手ら日本代表クラスの選手を次々と獲得。メディアやサポーターから大きな期待を集めていますが、「僕たちは、まだ何も手に入れていない。」と森重選手は至って冷静。
FC東京はこれから勝ち取りに行くチーム。だからこそ、変なプライドなんていらない。今年を変革期にするためにも、これまでの悪い伝統を破り、良い伝統を築いていきたい。2017年は、この年から東京が変わったと言える年にしたいと、語る様に森重選手は強い覚悟を持ってFC東京を本気で変えようとしています。

おすすめの記事

関連記事

試合経過・結果

5/24 20:45更新

セ・リーグ

  • {{game.HomeTeamName}}
    {{game.HomeScore}}
    詳細
    {{game.formatted_time}}
    中止
    {{game.Inning}}回{{game.BottomTop}}
    終了
    {{game.VisitorScore}}
    {{game.VisitorTeamName}}

パ・リーグ

  • {{game.HomeTeamName}}
    {{game.HomeScore}}
    詳細
    {{game.formatted_time}}
    中止
    {{game.Inning}}回{{game.BottomTop}}
    終了
    {{game.VisitorScore}}
    {{game.VisitorTeamName}}

人気記事ランキング