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「FIVBワールドリーグ2017」強豪チームの現状を探る

2017 4/12 12:06kinsky
バレーボール
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出典 Dziurek / Shutterstock.com

今年開催される男子バレーボールの国際大会が「FIVBワールドリーグ2017」です。昨年の同大会以来久々に結集する日本チームにとって、この大会で結果を残すことが当面の大目標です。そこで、昨年の大会を振り返りつつ、ライバルチームについても紹介していきたいと思います。

昨年の大会はセルビアがブラジルを下し初優勝

昨年開催された「FIVBワールドリーグ2016」は、決勝ラウンドがポーランドのクラクフで行われ、前回2015年大会で準優勝だったセルビアが、当時世界ランク1位のブラジルを破り初優勝を遂げました。
セルビアは準決勝でイタリアをフルセットで下した勢いをそのままに、エースのマルコ・イボビッチ選手が大活躍で大会MVPを受賞しました。3位はフランス、4位イタリア、5位ポーランドとアメリカという結果でした。日本は24位に終わり、過去最も低い順位でした。

セルビアの2連覇に立ちふさがる強豪の厚い壁

リオデジャネイロ五輪の金メダル獲得もあり、2016年8月現在、男子バレーボールの世界ランキングはブラジルが第1位です。「FIVBワールドリーグ2016」を制したセルビアはランク10位となっています。
セルビアは昨年「FIVBワールドリーグ2016」を迎えた時点でリオデジャネイロ五輪出場を逃しており、五輪出場を決めていたブラジル、ポーランドなどの強豪は決してベストメンバーで臨んだとは言えず、モチベーションが低い強豪チームもありました。そうした状況の中、漁夫の利で優勝したセルビアだけに、今回2連覇は厳しいとみられています。

優勝候補の最右翼はオリンピックチャンピオンのブラジル

優勝候補の本命はやはり五輪王者のブラジルとされています。ブラジルはオリンピックで4大会連続決勝に進出しており、2004年のアテネ大会ではイタリアを破り優勝。しかし2008年の北京では米国に敗れ、続く2012年のロンドン大会ではロシアに敗れて銀メダルに終わっています。
今回の五輪では3大会ぶりのリベンジを果たしており、「FIVBワールドリーグ2017」でも、世界ランクや最近の実績から見て、優勝候補の最右翼であることは間違いありません。

ブラジルに雪辱を期すイタリアのプレーに注目

世界ランキング第4位のイタリアにとって、ブラジルは宿命のライバルです。2004年アテネ五輪、2016年リオ五輪ともに決勝でブラジルに敗れたイタリアは、まだオリンピックの金メダルがありません。昨年の「FIVBワールドリーグ2016」では準決勝で優勝したセルビアに敗れ4位に終わっているだけに、雪辱を期しているに違いありません。
傑出したスター選手はいないものの、前回大会でベストセッター賞を受賞したシモーネ・ジャネッリ選手はサーブも強く、イケメンで魅力がある選手です。

ダークホースは安定感抜群のアメリカ

リオ五輪銅メダルで、「FIVBワールドリーグ2016」でも5位と健闘したアメリカがダークホースです。世界ランキングは第2位で、過去オリンピックでも金メダルを3回獲得しているなど輝かしい成績を残しています。
ワールドリーグでは2014年に優勝し、2015年は第3位と安定感があります。エースのマシュー・アンダーソン選手を始め、日系人のカウィカ選手、エリック選手のショウジ兄弟にも期待が寄せられています。アメリカチームは安定感では世界一で、今回も決勝に勝ち進んでくると予想されます。

まとめ

世界の強豪チームが各会場に分かれて激突し、勝ち進んだチームが最後にその年の世界1を争う「FIVBワールドリーグ2017」が6月に開催されます。今年のチャンピオンチームは果たしてどこになるのか、バレーファンならずとも注目です。