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サッカーでインターハイに出るためには?出場条件を確認!

2017 3/22 18:27芝田カズヤ
サッカー
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Photo by makieni/Shutterstock.com

毎年夏に開催される全国高等学校総合体育大会、通称インターハイ。サッカーでは冬の全国大会である高校サッカー選手権が有名だが、インターハイも全国の強豪校が集まるレベルの高い試合が行われる。今回はインターハイに出場するためにはどうすればいいのかその出場条件を紹介したい。

基本的な出場条件とは?

インターハイに出場するための必要事項を確認していく。まずは大会要項に記載されている参加資格をみてみよう。 日本サッカー協会のホームページに記載されている、平成28年(2016年)大会の要項の中でも主なものは以下のようになっている。

  • 高校に在学していること
  • 日本サッカー協会に登録をしている選手
  • 出場できるのは同一競技で3回まで(同一競技への出場は同一学年で1回のみ)
  • 全日制・通信制・定時制の混成チームでないこと
  • 転校後6ヶ月未満でないこと(例外あり)


これらは一部のみだが、ルール上における参加条件としてはそれほど難しいものではない。

各都道府県大会を勝ち抜かなければいけない

基本的にインターハイに出場できるのは各都道府県から1チームのみだ。「基本的に」ということなので例外があるのだが、それは後ほど説明する。
インターハイのサッカー競技本大会は7月?8月頃に行われるのだが、本大会に先立ち各都道府県で予選が行われる。予選方式は各都道府県によって異なるが、多くはトーナメント方式となっている。なので、トーナメントを勝ち抜くことでインターハイのチケットを獲得することができるのだ。

チーム数が多い都道府県は2チームが出場

先ほどの「基本」に対する「例外」を説明する。
各都道府県から出場できるのは1チームが基本だが、例外とは2チーム出場できる都道府県があるということだ。なぜ2チーム出場できるのかというと、その都道府県にチーム数が多いためだ。この2チーム出場となるのは北海道・東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府の7都道府県だ。
また、これ以外の都道府県でも2チーム出場ができる場合がある。それは開催地の場合だ。開催地となった都道府県は開催地枠として1枠与えられているため2チームの出場が可能になる。

何回勝てばいいのか?

実際に出場する場合には、都道府県予選を何回勝てば優勝にたどりつけるのだろうか?
先ほどの出場チーム数の説明でも少し触れたが、各都道府県によって予選に参加するチーム数が異なるため、一概に何回勝てば出場できると断言することはできない。なので当然ながらチーム数が多い都道府県は必然的に試合数が多くなる。
例えば出場枠が2つある東京都では、平成28年度大会予選だと予選が何段階かに分かれていて、支部予選3試合、1次トーナメント3試合、2次トーナメント4試合の計10試合となる。支部予選がないチームやシードに入るチームもいるので多少の前後はあるが、最大で10試合となる。
一方でチーム数が少ないチームだと試合数は少なくなる。ここでは例として鳥取県を紹介したいと思う。鳥取県の平成28年度大会の予選出場校は23チームだった。東京都のように支部予選などはなく、初戦から決勝までは5試合しかない。ちなみにこの年優勝した米子北高校は、1回戦がシードだったので4試合でインターハイの切符を手にしている。
このように出場チーム数によって試合数が変わるため、自チームが本大会に出場するには何試合勝たなければいけないか把握しておくことも必要だ。

女子のインターハイも行われている

ここまで紹介してきたのは、インターハイの男子サッカーの場合だった。女子サッカーについては、2012年度から大会が開催されている。出場枠は、男子のように各都道府県に1枠ずつあるのではなく、各地域でくくられている。
これは女子の高校サッカーチーム数自体が少ないということも関係していると考えられる。各地域に与えられている参加枠数は、関東:3、東北・東海・近畿・九州:各2、北海道・北信越・中国・四国:各1、開催地枠:1の計16チームだ。
予選は、各地によって異なる場合もあるが、各都道府県を勝ち上がったチームによって地域予選が行われ、そこを勝ち上がったチームが本戦出場となる。

まとめ

インターハイに出場するための条件を説明してきた。男女共に予選を勝ち抜くことは容易なことではない。また、本戦に出場しても全国の予選を勝つ抜いてきたチームと戦うことになるため、優勝するためへの道のりは本当に困難なものになる。 選手たちにとっては1試合1試合が大切なものになるのだ。