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【強豪大学5選】東京都でサッカーの強い大学はここだ!

2017 2/9 09:26
サッカー
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Photo by naito29/Shutterstock.com

今回は東京都の大学で、サッカー強豪校を紹介する。 東京都には大学が非常にたくさんあるが、今回はその中でも特に歴史と実力を誇る5校を取り上げる。 全国屈指のレベルの高さを誇るリーグがあるこの地域で選ばれた5つの大学とは?

全国屈指の伝統校「早稲田大学」

まず紹介するのは「早稲田大学ア式蹴球部」である。ア式蹴球部は「アソシエーション式フットボール」というサッカーの別名から名付けられた。創部は1924年、全国でも屈指の伝統サッカー部である。 実績の方もトップクラスで、関東大学サッカーリーグ1部で26度、全日本大学サッカー選手権大会(いわゆるインカレ)で12度の優勝は全国最多。天皇杯でも3度、総理大臣杯でも2度の優勝を誇っている。
ただ、ここ数年は苦しい時期もあり、1996年にリーグ優勝して以降、2015年まで19年もリーグ優勝がなかった。しかし、そんな早稲田大学を、2009年から監督を務める古賀聡監督が改革に努めている。
単なるサッカー選手としてだけでなく、人としての「自立」をテーマに掲げ、自分たちの役割は何なのかということをしっかりと理解させている。それが理解できれば、彼らはそれを果たそうと積極的になるだろうと考えている。果たして強豪の復活となるか、これからの彼らに期待しよう。

大学サッカー界を牽引する存在「明治大学」

続いては明治大学サッカー部を紹介する。1921年創部の、早稲田と並ぶ全国屈指の伝統校である。頭角を現し始めたのは1950年代に入ってから。1952年の天皇杯や53年のインカレに立て続けに出場すると、57年のインカレで準優勝、58年インカレでは初優勝を果たしている。
そして21世紀になった今でもその強さは変わらず、大学サッカー界を牽引し続けている。特に2009年の天皇杯ではJ1のモンテディオ山形に勝利し、大学チームとしては初のJ1チームからの勝利を奪っている。2016年シーズンも圧倒的な成績で関東サッカーリーグ1部での優勝を果たし、その勢いはとどまることを知らない。

1人1人が高い意識を持つ「駒澤大学」

3校目は駒澤大学サッカー部を紹介する。1990年代に入ってから急激に力をつけてきたチームである。それまでは目立った成績は残していなかったのだが、90年代に入り独自のルートを開拓して戦力強化に努めている。
その結果が実ったのか、2000年代は圧巻の成績を残している。2004年から06年にかけてインカレを3連覇すると、その勢いのまま総理大臣杯も3連覇を果たし、名実ともに日本で1番強いチームになったのである。
しかし、本当に光ったのはその指導方針だろう。常日頃から「試合に出られる選手が一番偉いわけではない」という理念を掲げ、控えの選手、ベンチ入りしていない選手1人1人が自分の役割を全うし、全員で勝利をつかみにいく姿勢を見せている。部員全員が高い意識を持ち、日々練習に励んでいるからこそ、駒澤大学は強いのだろう。

新監督のもと古豪復活なるか「法政大学」

4つ目は法政大学です。歴史は古く、1922年から活動しているのだが、特に素晴らしいのは1970年代から80年代にかけての成績である。この20年間でインカレで2度、総理大臣杯で3度の優勝を果たしている。
1990年代から下降線に入り、関東大学サッカーリーグの2部に降格してしまうと、以降25年近く低迷していた。しかし、そんな法政大学サッカー部を変えたのが、2014年に就任した長山一也監督である。 法政大学には寮があるのだが、監督自身が選手たちと一緒にそこに住み込み、きちんと生活するところから指導していった。人としてだらしない選手に、信頼関係は生まれないと考えているからだ。また、食事中もサッカーの話をするなど、本当に寮生活ならではの一面を見せている。
その結果、就任1年でリーグ1部に昇格を果たすと、総理大臣杯でも準優勝の結果を残したのだ。長山監督のもと、チームはまだまだ強くなっていくことだろう。

日々感謝を忘れない「慶應義塾大学」

最後に紹介するのは「慶應義塾大学ソッカー部」である。慶應義塾大学ではサッカー部ではなく、ソッカー部と名乗っている。ソッカーの方がより正式な発音に近いからという理由だ。
さて、そんなソッカー部の特徴といえば、あえて「下働き」を下級生にさせるということだろう。たとえば1年生はグラウンドに水をまいたりなど、雑用を積極的に行います。今となってはそういった体育会系特有の風習を「古臭い」と感じる方もいるかもしれませんが、このソッカー部ではあえてそれらの「下働き」を経験させることで、自分が上に上がった時、自分を支えてくれる人がいるということを忘れさせないようにする狙いがある。日々の感謝を忘れずに、全員で勝利を目指している。

まとめ

今回紹介した5校は、他のスポーツでもおなじみの大学ばかりだ。 東京都にはたくさんの大学があり、5つに絞るのは非常に大変であった。 これからもまだまだ強くなっていく要素がたくさんある、今回紹介した5校のさらなる活躍に期待しよう。