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サッカーにおける最後の砦!ゴールキーパーのケア方法紹介

2017 1/30 12:29
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Photo by ESB Professional/ Shutterstock, Inc.

サッカーにおいて唯一手を使えるゴールキーパー。そのため、腕や手を怪我するということもよくあります。 他のポジションとはやや異なる特徴を持つゴールキーパーですが、どのようにして体のケアをすればいいのでしょうか? 今回はゴールキーパーに注目し、その体のケア方法を紹介したいと思います。

ゴールキーパーと怪我の関係

サッカーにおけるゴールキーパーは、他のポジションとは異なる特殊なポジションであると言えます。それは、手を使うことや、ゴールを守る最後の砦として時には体を投げ捨ててゴールを守ることもあるなど、足が中心のサッカーにおいてどのポジションよりも全身を使う機会が多いポジションだからです。
全身を使う機会が多くなると、当然、怪我の可能性も高くなります。相手選手に接触することも多く、それによって怪我をすることもあります。このような特徴を持つため、ゴールキーパーはフィールドプレーヤー以上に体のケアが重要になるポジションと言えるかもしれません。

ゴールキーパーが怪我をしやすい部位とは?

先ほども触れましたが、ゴールキーパーは全身を使うポジションであるため、大小さまざまな怪我をします。ゴールキーパーを始めたばかりの選手だと、ボールをキャッチする際にうまくできずに突き指をすることはよくあります。
2016年には名古屋グランパスのゴールキーパー・楢崎正剛選手がシュートを防いだ際の着地によって関節を亜脱臼していますし、古くは2002年の日韓W杯の決勝でドイツ代表のカーン選手が相手選手との接触により靭帯損傷の大怪我を負いながら試合に出続けたという話もあります。
このように、ゴールキーパーを始めたばかりの選手から世界トップクラスの選手まで、試合中はもちろんのこと、練習中においても怪我と隣り合わせだと言えます。

怪我を防ぐためにできること(1)

ゴールキーパーは怪我と隣り合わせですが、自分の努力次第で十分に怪我を防ぐことができます。まずは何と言ってもプレーをする前のウォーミングアップを入念に行うことです。
体が温まることで動きやすくなります。また、腕、肩、手などをよく使うので、こちらのストレッチなどもしっかりと行います。さらに、突き指防止にはテーピングの使用もおすすめです。体の動きを制限してしまうということもありますが、固定されることによって怪我を防ぐことにつながります。
そして、怪我を防ぐためには、なんといっても正しいフォームを身につけることです。ゴールキーパーが大きく飛んでボールを弾いたり、横っ飛びでボールをキャッチしたりするのを見ると、痛そうと思うかもしれません。しかし、正しいフォームで飛べていれば、実際はそれほど痛くないのです。怪我をするのは無理な飛び方や、無謀な飛び出しによって接触した場合が多いので、日頃の練習から正しいフォームをコーチに教えてもらうようにしましょう。

怪我を防ぐためにできること(2)

正しいフォームを身につければ、それほど痛くはありませんが、それでも慣れるまでは怖いものだと思います。怖さで体がうまく動かずに怪我をしてしまっては元も子もありません。そんな人には、ウェアに注目することをおすすめします。
ひとくちにサッカーのウェアといっても、ゴールキーパー用のものは少し異なります。それは、飛んだ際に地面と接触しやすい部位にパッドやプロテクターが入っているのです。具体的には膝やももの側面、肘や肩などについています。パッド付きのウェアを使えば、地面に着地する時の衝撃を和らげてくれます。衝撃が和らぐと恐怖心が少なくなり、変に体を動かすことがなくなり、正しいフォームへとつながるというわけです。
また、プロテクター入りのものではなくてもいいので、長ズボンを履いてプレーすることも、擦り傷などの小さな怪我を防ぐ上では効果的です。

そうは言っても怪我は付きもの

怪我を防ぐためにできることを紹介してきましたが、ピッチ上の22人が全力でプレーする試合において、怪我をすべて防ぐというのはなかなか難しいものです。
しかし、怪我になったらなったで気持ちをすぐに切り替えられるようにしましょう。怪我をしたら、その時にしかできないことはあるのです。たとえば自他問わず試合をたくさん見るとか、チームの練習を見るとか、怪我をしていない部分の筋トレを行うとか、普段できていないことに取り組むことで、復帰する時にそれまで以上の力を発揮できるようにしておくことも大切です。

まとめ

ここまでサッカーのゴールキーパーのケア方法を紹介してきました。 怪我はしたくないものですが、サッカーに怪我はつきものです。 怪我をしないようにするためにも、事前にできることにしっかりと取り組むようにしましょう。