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泥臭さが魅力のプロレスラー、後藤洋央紀選手の解説

2016 12/21 10:03
プロレスリング,ⒸShutterstock.com
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Photo by 977_ReX_977/Shutterstock.com

無骨な見た目とそれに添うようなパワーファイターであるプロレスラーの後藤洋央紀選手。 そんな後藤洋央紀選手の活躍シーンや生い立ち、ギャップが惹かれる天然エピソードなどをまとめてみた。

後藤洋央紀選手の生い立ち

後藤洋央紀選手は、三重県桑名市出身の、新日本プロレス所属のプロレスラーだ。同じく新日本プロレス所属の柴田勝頼選手とは同級生で、三重県立桑名工業高等学校でともにレスリング部を立ち上げた。国士舘大学時代には、アマチュアレスリングで上位入賞もしている。
大学卒業後の2002年4月に新日本プロレス入りを果たしたものの、肩を壊していったん新日本プロレスを離れた。しかし、同年の11月に新日本プロレスに再入団を果たす。

無骨な試合展開が魅力の後藤洋央紀選手

荒武者のリングネームで親しまれている後藤洋央紀選手は、泥臭くてアツい試合展開が魅力的だ。リングを降りると、別人のように天然ぶりを発揮するのもギャップ的な魅力のひとつである。インタビューでの受け答えやブログやツイッターなどの方向性も、若干おかしなワイルドさが際立つ。
好成績を残してはいるものの、大一番での負けが多くトップに上がれないところも、応援したくなる要因のひとつとなっている。オリジナル技が多く、体格が良く迫力があり、見栄えもいいため、ファンからも愛されている選手だ。

後藤洋央紀選手の憧れのプロレスラー

後藤洋央紀選手は、中学2年生の時にテレビでプロレスの試合を見て、大きな男たちがリング上で暴れる姿に衝撃を受けてプロレスラーになることを決意したという。その時から長州力さんにあこがれているという後藤選手は、長州力さんのストレートな感情のむき出し方をリスペクトしていて、パワー殺法が多く、ファイトスタイルも近いものがある。
今でも、試合の直前にはアントニオ猪木さんや長州力さんといった昭和のスターたちの戦う姿勢をイメージして臨むという。

後藤洋央紀選手の戦歴

2008年8月のG1 CLIMAXでは、開幕前に宣言した通り、初出場・初優勝を達成した。これは、史上最短キャリアでの優勝という新記録でもあった。
2013年8月のG1 CLIMAX棚橋弘至戦で張り手を喰らい、あごの骨を骨折して休場した後の復帰戦である、2014年1月の柴田勝頼戦は、ファンの人気も高く、ベストバウトだと評する人も多い試合だ。
オカダ・カズチカ選手VS内藤哲也選手や中邑真輔選手VS棚橋弘至選手といった豪華な試合があったにもかかわらず、他を圧倒してアツい試合を見せつけた。後藤洋央紀選手が昇天・改を決めて勝利したが、同級生コンビが肩を組んで花道を歩いていく姿は、2人のファンでなくとも感動してしまうものだった。

後藤洋央紀選手の必殺技

2016年のCHAOS加入後から使用しているGTRは、ファイナルカットの要領で、ジャンピングから相手の首にラリアットを打ち込んだ後、自身の右ひざに相手の首筋から背中を打ち付けるネックブリーカーとバックブリーカーの複合技という、強烈で恐ろしいフィニッシュホールドだ。
荒武者のイメージから脱却するため横文字を用いた技名にしたとのことで、2015年は後藤革命といった発言から「Go To Revolution」の略ではないかと話題になったものの、本人曰く特に意味はないとのことだ。

まとめ

王者と呼ばれるには一歩足りない後藤洋央紀選手だが、知れば知るほど魅力たっぷりで惹かれるところの多い、味のあるプロレスラーである。 危険に見える必殺技や泥臭さを楽しんで、ぜひ、後藤選手の活躍に注目してみてください。