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初心者でも分かる!クリケットの基本的ルール

2017 1/18 10:02
クリケット
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Photo by ostill / Shutterstock, Inc.

クリケットと聞いてもピンとこない人も多いかもしれないが、それもそのはず、オリンピックでは1900年のパリ大会において一度だけ実施されたことがあるのみなのだ。日本ではまだまだ認知度は高くない。クリケットの基本的なルールをわかりやすく解説する。

クリケットのプレイ人数と攻守のルール

クリケットは通常1チーム11人で構成され、先攻、後攻をコイントスによって決める。

守備側のチームはボウラーと呼ばれる投手が1名、それを受ける役目のウィケットキーパーと呼ばれる捕手が1名、そしてフィールドを守るフィールダーと呼ばれる野手が9名の構成だ。

攻撃側のチームは1番から11番までの打順を決め順番に打つ。その際、1番と2番打者が配置につき、3番打者以降の選手はベンチで順番を待つ。フィールド上の打者をバッツマンと呼び、ボウラーのボールを打つ選手をストライカー、その反対側でランナーとなる選手をノンストライカーと呼ぶ。

クリケットのプレイエリア

クリケットのフィールドは中央にある縦長のピッチと呼ばれる場所が試合の中心となる。フィールドには高さ71cmの3本の杭とそれを繋ぐベイルが刺さっており、これをウィケットと呼ぶ。

ピッチは20.12mある2本のウィケット間と幅2.64mのエリアからなり、この範囲で投球が行われる。このエリアの長さは試合ルールを変更する事によって対応する事も出来るようだ。

全体の大きさについては長径60m、短径40mほどの広さがあれば試合を行う事ができる。

クリケットの攻撃側のルール

攻撃側の選手は打者に立った時に必ずしもボールを打たないといけないということはなく、アウトにならないために、ボールを打たずに見送る事もできる。

また、投球のボールがウィケットに当たる事を阻止したり、ブロックしたりするだけの攻撃も可能だ。

ボールを打つ方向は360度どの方向でもよく、得点を取るために、なるべく遠くまでボールを打ち、打った後は2人のバッツマンが相手側のウィケットの方向まで走り、ウィケットの前に引いてある安全線に到達すると1ランが入り、往復をするほど得点が入る。

クリケットの守備側のルール

投手であるボウラーはウィケットの後方から助走をつけてボールを投げる。この際、肘は伸ばし、攻撃側のウィケットを目掛け、ワンバウンドさせて投球をしないといけない。これを6球投球する事で1オーバーとなり、ボウラーは交代する。

交代したボウラーは今度は反対側のウィケットから投球し、これを繰り返す。交代したボウラーは総オーバーという10オーバー60球までしか投球できないため、1チームで最低でもボウラーは5人必要となる。

攻撃側が10人アウトになるか、または50オーバーを投球し終えた時点でイニングは終了し、攻守を交代する。

クリケットの攻撃側をアウトにするには

クリケットにおいて、攻撃側がアウトになるにはいくつかある。1つめはボウラーの投球でウィケットが倒された場合。

2つめは、打者の打ったボールがノーバウンドで捕球された場合。

3つめは、バッツマンが走っている最中に捕球したボールが送球によりウィケットに戻ってきて倒された場合。

4つめは、ウィケットが倒されアウトになり、次のバッツマンが3分以内に準備して構えが出来ていない場合。

5つめは、打者がバットを握っていない状態でボールに触れた場合に反則と見なされた場合。

6つめは、ウィケットをバッツマンが自ら倒してしまった場合や足に触れてしまった場合。

など、クリケットならではのルールによってアウトになる。

クリケットは特殊なルールも多いが、今までクリケットを知らなかった人も、これから始めようと思っている人も、これを参考にルールを把握してクリケットを楽しんでほしい。

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