松永幹夫厩舎からの依頼数が最も多い
2019年、4年ぶりに年間100勝を達成した武豊騎手。2018年までサポートしたエージェント(騎乗馬の手配や調整を行う騎乗依頼仲介者)が引退したため、リーディングジョッキーに輝いたC.ルメールも担当している豊沢信夫氏がその座を引き継ぐこととなった。
ちょうど1年前にSPAIAでは、エージェントが豊沢氏に変わることによってどのような変化が起こるのかについて予想してみたが、今回はその答え合わせも含めて武豊騎手への騎乗依頼について調べてみた。
まずは2018年と2019年の厩舎別の騎乗依頼回数について見ていこう。
1位は2018年と2019年ともに松永幹夫厩舎。2018年は40回、2019年は37回と、2位以下に回数は抜けており、エージェントに関係なく武豊騎手を厩舎の主戦騎手として信頼していることが見てとれる。また、その背景にはノースヒルズやキーファーズなど、武豊騎手をサポートするオーナーが多いことも理由として挙げられるだろう。
その他では2018年が21回で3位、2019年が27回で2位だった森秀行厩舎も昔から武豊騎手に多くの騎乗依頼をする厩舎としても知られている。
エージェントの変更により、依頼回数が増えたのは須貝尚介厩舎。2018年は11回にとどまっていたが、2019年は25回で4番目に多い数字だった。須貝厩舎はルメール騎手に多くの騎乗依頼をする厩舎の上位にランクインしており、豊沢氏のコネクションで騎乗依頼が増えたものだと考えられるだろう。