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記憶に残る名勝負!競馬場で生まれた名場面をご紹介

2016 9/13 15:42
競馬
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Photo by Mikhail Pogosov/Shutterstock.com

競馬は人々の心をつかみ、記憶に残るレースが生まれます。
競走馬たちが繰り広げる死闘は、まさに筋書きのないドラマ。
そんな数々のシーンをこれから競馬を始めたい方に、鳥肌が立つような名場面をご紹介します。

かつてない接戦!5頭が並んでゴールした瞬間が名場面

オークスが開催されて以来、最も接戦だった激しい戦いと称されるレースがあります。1983年に行われた東京競馬場でのレース、第44回オークス(優駿牝馬)でのことでした。名場面となったのは、直線の坂を駆け上がりゴールへとなだれ込んだ瞬間です。なんと1着から5着の競走馬までが同タイムを計時!そして電光掲示板に表示された着差は『ハナ・アタマ・ハナ・アタマ』でした。
これほどまでに接戦で、ゴール判定が僅差となるレースは、過去にも今にもない名勝負となりました。どよめきと興奮が収まらないなか、長い時間をかけ写真判定をした結果、1着はダイナカールで2着がタイアオバ、以下メジロハイネにジョーキジルクム、レインボーピットと続きました。今も語り継がれるゴール手前、5頭が横一線に並んだ瞬間はまさに名場面!どの馬が勝ったのか判断できないほど接戦となった勝負でした。

国民的アイドルホースのハイセイコーが復活した名場面

1970年代に空前の結果ブームを巻き起こしたハイセイコーは、国民的アイドルホースと称される人気を博した競走馬でした。大井競馬場でデビューしてから圧勝を重ねて6連勝し、その勢いのまま中央競馬に挑戦します。初戦となった弥生賞には12万をこえる観客が詰め掛けました。
そこから中央競馬でも連勝を重ねますが、タケホープというハイセイコーの連勝を阻止するライバルが現れます。その後も名誉挽回のためハイセイコーはタケホープに挑戦するが、ファンの声援もむなしく負け続けてしまいます。
そして名勝負となったのが中山競馬場での1800mのレース“中山記念”でした。前日の雨が残った不良馬場のコースは力比べとなりました。序盤にハイセイコーは2番手を走り、タケホープは中団で勝利をうかがう展開。そして名場面となる最後の直線、ハイセイコーは外側からの真っ向勝負に打って出ます。パワーのあったハイセイコーは見事に勝利し、強さと人気を兼ね備えたハイセイコーが復活する名勝負となりました。

競馬に絶対は存在しない!と気づいた名場面とは

無敗での3冠を達成した“ディープインパクト”は、日本競馬の歴史に残る名馬です。
しかし、サラブレッドの頂点に上り詰めたディープインパクトの、2005年を締めくくる最後のレース“第50回有馬記念”で、衝撃的なことが起こります。当然事前のファンの投票は1位を獲得し、人気も実力も兼ね備えたディープインパクトの勝利を誰もが確信していました。単勝のオッズを見れば明らかで、ディープインパクトが1.3倍、2番人気のゼンノロブロイが6.8倍とオッズにも差がありました。新聞や雑誌などの予想はもちろんディープインパクト、そんな勝利を確信したファン16万人が見守るなか、スタートが切られます。
ゲートが開きディープインパクトは、いつものように後方からの走りで勝利を狙います。そして3コーナーを回って最終局面、一足先に先行をハーツクライがしかけます。ディープインパクトが追う展開になるが伸び脚は鈍く、時すでに遅し、ハーツクライがトップでゴールします。
このレースによって“競馬には絶対は存在しない”と、あらためて気づく名場面となりました。

まとめ

競馬の名場面をご紹介しました。
まだまだ競馬には他にも紹介しきれないほど名場面があります。
そしてなにより未来永劫、今見ているレース、これから始まるレースにもドラマが生まれてくることでしょう。

以上「記憶に残る名勝負!競馬場で生まれた名場面をご紹介」でした。