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プロゴルファー谷原秀人の実績と功績は、そして今シーズンへの期待

2017 3/29 18:48kinsky
ゴルフ
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Ⓒゲッティイメージズ

谷原秀人選手は2016年池田勇太選手と最後まで賞金王を争い、惜しくも2位だった。しかし、総合力では谷原選手がトップだったという数字があり、その実力は折り紙つき。2017年は初の賞金王を狙える存在といえるだろう。その谷原選手のこれまでの歩みや功績などを紹介する。

ゴルフ強豪大学に進学、アジア大会などに出場

谷原秀人選手は広島県尾道市の出身で、ゴルフを始めたのは12歳決して早い方ではない。先輩プロの田中秀道選手を輩出した瀬戸内高校に進み、その後ゴルフ強豪校の東北福祉大学に進学した。
大学時代大きなタイトルはないが、出身地元の中国アマでは3連覇を達成し、1998年バンコクで行われたアジア大会に日本代表メンバーとして出場し団体金メダルの立役者となった。そして、大学卒業後の2001年にプロ転向し、トッププロとしての道を歩み続けている。

プロ入り3年目で初優勝し、2004年以降は国際舞台も経験

谷原選手がプロ初勝利を挙げたのは3年目の2003年、「マンダムルシードよみうりオープン」だった。同年には全英オープンや米国PGAツアーシード権獲得のためのトーナメントにも挑戦し、いずれも苦い思いをしたが国際舞台での経験を積んだ。
そして2004年には再チャレンジでPGAツアーのシード権を獲得。結果的には身体の不調もあり1年でアメリカから撤退したが、翌年の2006年には日本で2勝を挙げて賞金ランキングでも2位となった。その年の全英オープンでは5位に入るなど活躍した。

2015年にはツアー3勝、日本プロのタイトルも獲得

その後、谷原選手はトーナメントでも上位に絡む戦いを繰り広げ、安定感抜群のゴルフで日本を代表する存在になっている。日本ツアー優勝は2016年までで14勝を数える。2007、2008年にはそれぞれ2勝、その後不調期こそあったが2013年には「三井住友VISA太平洋マスターズ」の優勝で復活を飾り、2015年にも勝利。
そして2016年にはメジャー大会の「日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯」でプレーオフの末にタイトルを獲得、さらに「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」と「HEIWA PGA選手権」でも勝利するなど3勝を挙げた。

谷原選手はグリーン周りの技術が抜群、総合力ではトップの実力者

谷原選手は2016年の賞金ランキングで池田勇太選手に次ぐ2位だったが、ゴルフの総合力を示すユニシスポイントでは堂々の1位だった。ユニシスポイントとはティーショットからパッティングまでの主要9部門の順位をポイント化したもので、ポイントが少ない程優れていることを示すものだ。ユニシスポイントのランキングでは、1位の谷原選手は94ポイント、2位の池田選手の140ポイントを大きく引き離した。
中でもサンドセーブ率はトップで、パッティングは過去2012年から2015年まで3年連続で平均パット1位に輝いており、グリーン周りのテクニックは群を抜いている。

ジュニア育成や社会福祉活動も積極的に実施

プロゴルファーの中には社会貢献活動などを行っている選手がいるが、谷原選手も積極的に社会福祉やジュニア育成の活動を行っている。2013年に谷原選手が設立した「グリーンシードファウンデーション」は主に障害を持つ子ども達を支援する活動で、ゴルフコンペなどを開催してチャリティーを行うなどを目的にしている。
また、谷原選手はジュニアゴルファー育成財団が主催する「谷原秀人ジュニアクラシック」を積極的に支援しており、大会開催中子ども達にゴルフのアドバイスなどを行っている。

まとめ

谷原選手は日本ツアーで優勝14回を数えている日本を代表するプロゴルファーだ。2016年は日本プロゴルフ選手権のメジャータイトルを獲得し、賞金ランクも2位となった。2017年も日本ツアーでライバルの池田勇太選手との熱い戦いが見ものだ。