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人気も実力もゴルフ界を席巻するイ・ボミ選手、ファンを熱くさせるその魅力とは

2017 3/29 18:48kinsky
ゴルフ
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Photo by Kanjanee Chaisin / Shutterstock.com

2015年、2016年連続して賞金女王に輝いたイ・ボミ選手は、今や日本女子ツアーの顔といっても良い存在だ。人気、実力ともトップをひた走るイ・ボミ選手の功績や実績、魅力を紹介する。

プロ転向後、韓国で賞金女王になり、2011年から日本ツアーに参戦

イ・ボミ選手は韓国出身の女子プロゴルファーだ。韓国の京畿道水原市の出身で、両親からの勧めで12歳の頃からゴルフを始めた。アマチュアで実績を積み重ね、2008年20歳で韓国女子ツアーにデビューしている。
そして2年後の2010年に3勝を挙げて初めて韓国の賞金女王になった。同時に年間最多勝、最小ストローク賞、最優秀選手賞も獲得し、4冠を達成した。翌年からは主戦場を日本女子ツアーに移し、実力とルックスから徐々にファンを獲得し現在に至っている。

日本ツアー2年目に3勝、一気に注目を浴びる存在に

2011年に日本ツアーに参戦したイ・ボミ選手は、この年16戦に出場。ダイキンオーキッドレディズの3位が最高で、ベスト10にも4回入ったが勝利はなかった。
しかし、翌2012年には日本の水にも慣れ、「ヨコハマタイヤPRGRレディス」で初優勝を飾ると、「伊藤園レディスゴルフトーナメント」とシーズン終盤に開催されたメジャー大会の「LPGAツアーチャンピオンシップ」タイトルも獲得、シーズン3勝を挙げ、一躍注目を浴びるニューヒロイン的存在になった。

2015年は驚異の年間7勝、日本ツアー史上最高額の賞金女王に

その後も2013年に2勝、2014年には3勝と、着々と勝利を積み重ね、2014年には外国人選手としては史上2人目の受賞となる、報知プロスポーツ大賞の女子ゴルフ部門賞を受賞している。2015年に入ると勢いはさらに加速し、年間7勝。男女を通じて日本ツアー最高額の2億3千万円で賞金女王となった。
その結果、イ・ボミ選手は日本と韓国で賞金女王となった初めての選手となった。イ・ボミ選手は正確なショットが最大の持ち味で、2016年の部門別ランキングでは平均ストローク、パーオン率、パーセーブ率で1位という卓越したテクニックを持っている。

強くて美しいゴルファーの称号を手に

イ・ボミ選手は2016年も絶好調で、開幕から11戦連続トップ5入り、さらに「PRGRレディスカップ」や「伊藤園レディス」など5勝を挙げて2年連続賞金女王に輝いた。
また、年間最優秀選手賞、平均ストローク70.09の新記録賞、メディア賞ベストショットなどの各部門でも受賞。さらに資生堂などが新設した内面と外面の美しさを備えた選手に送るアワード「LPGA資生堂ビューティー・オブ・ザ・イヤー」の初代受賞者となり、文字通り強くて美しいゴルファーの称号を手にした。

日本に溶け込もうとする姿勢がファン「イボマー」の心を掴む

イ・ボミ選手は韓国時代から愛くるしい笑顔がアピールポイントで「スマイルキャンディー」の愛称で親しまれて来た。日本に来てもさらにファンを獲得し、プレー中はギャラリーの人気を独占し、熱狂的ファンは「イボマー」と呼ばれている。
イ・ボミ選手はファンを招いての食事会開催などサービス精神も旺盛。日本語も堪能で愛用シューズには日韓の国旗が入っている。このように、日本に溶け込もうという姿勢がファンのハートをしっかり掴んでいるようだ。

まとめ

2015年、2016年のイ・ボミ選手は、まるで別次元の強さだった。加えて常にファンを意識したサービス精神と美しさで、今後も女子ゴルフ人気を大いに盛り上げてくれるに違いない。女子ゴルフ界に大きな功績を残しているイ・ボミ選手について紹介した。