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F1ファンなら1度は行ってみたい!F1の聖地5選

2017 3/3 18:51出井章博
f1 monaco
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Photo by Serjio74/Shutterstock.com

F1には歴史があり、F1においての聖地となっているサーキットがある。また、チームによっても聖地となっているサーキットがある。そこで、F1ファンなら1度は行ってみたいF1の聖地を5つ紹介する。

第1回のF1開催地イギリスのシルバーストン

1950年5月13日にF1の第1回目のレースが行われたが、その第1回の開催地がイギリスのシルバーストン・サーキットだ。第二次世界大戦で使用された飛行機の滑走路を利用したサーキットで、当初は五角形の特徴的な高速コースだった。1991年に安全性向上を理由にテクニカルなコースに生まれ変わったが、今もF1ドライバーにとって特別なコースだ。
現在のコースは全長5.891kmで、F1の他にバイクの世界最高峰レースMotoGPも行われる。1987年には、このサーキットでホンダエンジン勢(ウィリアムズ・ホンダ、ロータス・ホンダ)が1位から4位まで連なってゴールチェッカーを受けた(優勝ナイジェル・マンセル氏)。

真っ赤なフェラーリが良く似合うイタリアのモンツァ

F1のレースが最も開催されているサーキットがイタリアのモンツァ・サーキットだ。1922年に完成し、1950年にF1が始まってからは1980年以外毎年このサーキットでイタリアGPが開催されている。フェラーリのお膝元で、イタリアGP開催時にはティフォージと呼ばれるフェラーリファンが大勢押しかける。
現在のコースは全長5.793km、ホームストレートは1,120mもある。特筆すべきレースとしては、アイルトン・セナ氏とアラン・プロスト氏のコンビで無敵の強さを誇ったマクラーレン・ホンダに唯一土をつけた1988年のレース(優勝ゲルハルト・ベルガー氏)をあげることができる。

伝統の市街地コース!モナコのモンテカルロ

F1のモナコGPが行われるモナコのモンテカルロ市街地コースは、F1ドライバーのあこがれのコース。モナコの1勝分は他のサーキットの3勝分の価値があるとも言われる。コースの全長は3.340kmで、F1のレースは78週で行われている。
このコースは市街地コースで抜きどころが少ないこと、また、テクニックを必要とするコーナーやシケインが多いことから、幾多のドラマを生んできた。
特に1992のモナコGPはベストレースに挙げる人も多いほどだ。その年開幕5連勝と圧倒的な強さを見せつけるウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセル氏にマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ氏が逆転勝利を収めている。アイルトン・セナ氏はモナコで6勝と強かったことから、モナコマイスターと呼ばれている。

ドライバーの腕が試されるベルギーのスパ・フランコルシャン

全長7.004kmとF1を開催するサーキットの中でも、特別長いコースだ。高低差が104mもあって、アップダウンがあるのでマシンの性能が試される。オー・ルージュと呼ばれるドライバーの度胸が試されるコーナーと長いストレートで、オーバーテイクが頻繁に起こり、F1ファンにも人気が高く、ドライバーからも評価が高いだ。
特筆すべきレースとしては、2000年のベルギーGPがあげられる。中でも、41週目に起こったマクラーレンのミカ・ハッキネン氏とフェラーリのミハエル・シューマッハ氏の攻防は見ごたえがあった(ミカ・ハッキネン氏優勝)。

幾多のドラマを生んだ日本の鈴鹿サーキット

日本が世界に誇れるサーキットと言えば、三重県の鈴鹿サーキットではないだろうか?F1においては、カレンダーの後半に置かれることからタイトル争いの重要な局面に出くわすことが多い開催地だ。アイルトン・セナ氏とアラン・プロスト氏の「セナ・プロ対決」や鈴木亜久里氏の3位表彰台、中嶋悟氏の納豆走法などオールドF1ファンは思い出がたくさんあることだろう。
現在のコースは全長5.807kmで、18のコーナーがあり、トンネルをくぐるのもこのサーキットの特徴だ。

まとめ

F1における聖地を5つお伝えした。歴史を重ねるシルバーストン、モンツァ、モナコ、スパ・フランコルシャンの4サーキットに加え、日本からは鈴鹿をあげた。2017年もこれらのサーキットはF1のカレンダーに含められている。どんなドラマが待っているのか、2017シーズンも楽しみだ。