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フィギュアスケート・アイスダンスの見どころとは?

2016 9/28 16:32
アイスダンス、カップル/画像番号:75194227
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Photo by Maxisport/ Shutterstock.com

アイスダンスの魅力をまだ知らないフィギュアスケートビギナーの方へ。
羽生結弦選手や浅田真央選手が出場する男女シングルとの違いも紹介したいと思います。
アイスダンスの歴史とルール、メダルを獲得した日本人選手の紹介から試合の見どころまで、アイスダンスの基本知識をお届けします。

アイスダンスとシングルの違いは?

アイスダンスと羽生結弦選手や浅田真央選手が活躍しているシングルにはどんな違いがあると思いますか?1つめは「人数」です。シングルは1人のみ、アイスダンスは男女1人ずつの2人で出場し、選手たちは「カップル」と呼ばれます。2つめは「ジャンプなど一部技の禁止」です。アイスダンスは演技の美しさやステップと呼ばれる足さばきの技術を競います。
シングルでは三回転・四回転ジャンプなど高度な技を成功させるほど得点が高くなりますが、アイスダンスでは個人の技の技術よりも、カップルの振り付けがいかにシンクロしているかなど、男女2人の協調性が見どころになります。アイスダンスの別名は「氷上の社交ダンス」です。ハラハラドキドキするシングルやペアを観戦した後は、優雅なアイスダンスでほっと一息、癒されませんか?

アイスダンスの歴史やルールをざっくりと紹介!

アイスダンスは1952年にパリで開催された第43回世界フィギュアスケート選手権で正式種目になりました。長い間「コンパルソリーダンス」「オリジナルダンス」「フリーダンス」の3種目の合計得点で順位を決めていましたが、2010年以降は「ショートダンス」と「フリーダンス」の2種目構成で競い合うことになっています。国際スケート連盟のルールでは、1回転半以上のジャンプや、男性選手が女性選手を肩以上に持ち上げるリフト、時間の制限(ショートリフト6秒以内等)を超えたリフト、男女が離れた場所で演技すること等が禁止されています。
シングルでよく見られるトリプルアクセルや四回転ジャンプがアイスダンスでは見られないということです。ちなみに、通常は男性が女性を持ち上げるリフトですが、逆に女性が男性をリフトすることもあります。完全に持ち上げるというよりは抱えるようなスタイルです。気になる方は「逆リフト」で検索してみてくださいね。

アイスダンスでの日本人選手の活躍!過去にメダルを獲得した選手は?

過去にアイスダンスで活躍した日本人選手を紹介します!まずは、日本人で初めて世界フィギュアスケート選手権に出場した金子恵以子選手・竹内己喜男選手。金子選手は引退後日本人初のアイスダンスコーチに就任し後継を育てました。次に、2006年トリノ五輪に出場し、アイスダンスでの日本人最高順位を出した渡辺心選手・木戸章之選手。
2人は2007年に行われた第6回アジア冬季競技大会で金メダルに輝きました。
全日本フィギュアスケート選手権で8回優勝し、2010年と2014年の五輪日本代表を勤めたのがキャシー・リード選手とクリス・リード選手。2人は血のつながった姉弟で、母親が日本人のハーフです。2011年のアジア冬季競技大会で銀メダルを獲得しました。まだ五輪や世界選手権ではメダルがない日本、今後の成長に期待です!

シングルとはちょっと違う?「見どころポイント」はここ!

アイスダンスの魅力はどんなところだと思いますか?見どころポイントとしてまとめます。1つ目は「パターンダンス」です。パターンダンスとは、ショートダンスの中で「出場カップル全員が同じ動きをする部分」です。このパターンダンスに気付くと、出場カップルごとの技術の差がわかるようになります。
2つ目は「ツイズル(2人の息が合った高速回転)」です。2人が高速回転をしながら同じ方向に進むことをツイズルと呼びます。シングルで例えるならトリプルアクセルや四回転に相当する、アイスダンスの中でも難易度の高い技の一つです。
3つ目は「ロマンチックなフリーダンスでの演技」です。選手たちは姉弟でカップルを組んでいたりするので、必ずしもプライベートで付き合っているわけではありません。それでも氷の上では恋人同士のようなロマンチックな世界感を表現します。恋愛ドラマを見る時のようなドキドキ感がアイスダンスの一番の見どころかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
シングルは見ているけどアイスダンスは未チェックだった方、これを機に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

以上「フィギュアスケート・アイスダンスの見どころとは?」でした。