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フィギュアスケートで日本勢に挑戦する最強のライバル

2016 11/1 10:56
フィギュア、日本、ライバル
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Photo by Khakimullin Aleksandr / Shutterstock.com

フィギュアスケートのファンの方へ。2006年のトリノ五輪で荒川静香選手が日本初の金メダルを達成してから日本はフィギュア大国の仲間入りを果たしましたが、世界には日本勢を苦しめる強力なライバルがいるのです。そんなライバルを知りたいと思っている人に向けて、各国の注目選手をご紹介します。

日本男子勢最大のライバル、ハビエル・フェルナンデス

スペインにおけるフィギュアスケートの第一人者。頭角を現したのは2012年度シーズンにスケートカナダで優勝し、スペイン人として初めてISU主催の大会で栄冠を手にしました。この年はグランプリファイナルで4回転ジャンプを3度決める(フリープログラム)など技術の高さを見せると、欧州選手権で初優勝。
13年度シーズンはフリープログラムでのミスが響きソチ五輪4位とメダルを逃したものの、翌14年度シーズンは世界選手権で羽生結弦選手を抑えて堂々の初優勝。15年にはショート、フリーの合計が300点の大台を突破して世界選手権を連覇する快挙を見せ、羽生選手の最大ライバルとして立ちはだかります。

世界フィギュアスケート選手権3連覇のパトリック・チャン

2011年から13年まで世界選手権を3連覇したカナダのトップフィギュアスケーター。スケーティングやステップ技術の完成度の高さに定評があり、ソチ五輪の優勝候補とされていました。ソチではフリープログラムでジャンプのミスが響き羽生結弦選手に頂点を譲る形となり、翌14年度シーズンは休養をとりました。
復帰した15年度シーズンはスケートカナダで復帰戦を飾るも、グランプリファイナルでは4位と7年ぶりに表彰台を逃しました。しかし、四大陸選手権では男子シングル初の3度目の優勝を飾り、健在ぶりを見せつけました。

ソチ五輪男子フィギュアスケート銅メダルのデニス・テン

カザフスタンにフィギュアスケートを広めた第一人者。2016年の世界選手権の直前練習で羽生結弦選手と交錯騒動があったことで日本でも名が知れた存在となりましたが、フィギュアスケーターとしての実力は一級品。2009年にシニア転向してからしばらくは伸び悩んだものの、4回転ジャンプが決まるようになると得点が大幅に伸びて12年の世界選手権で2位、ソチ五輪は銅メダルを獲得しました。
14年度シーズンは四大陸選手権を初制覇するなど存在感を示しています。

2014年度フィギュアスケート女王、エリザベータ・トゥクタミシェワ

2014年度シーズンのグランプリファイナルにおける女子シングル優勝者であり、世界選手権の優勝者。12年のユース五輪ではソチ五輪金メダルのアデリナ・ソトニコワ選手を抑えて優勝しています。多彩な3回転ジャンプを武器に、同年の世界選手権では3回転ジャンプを4度決めた女子フィギュア選手としてその名を轟かせました。ジャンパーとして絶対的な地位を築く一方、リンクの使い方に課題が残り、克服するべくプログラムの改善に力を入れています。

ソチ五輪フィギュアスケート金メダルのアデリナ・ソトニコワ

2014年のソチ五輪の女子フィギュア金メダリスト。08年に12歳でロシア選手権を制したホープとして注目され、10年度シーズンはジュニアグランプリシリーズを全て優勝で飾る完全制覇を達成。翌年度からシニアに参戦し、3年目の13年度シーズンはグランプリファイナルで5位に終わったものの、地元開催となったソチ五輪では、ロシア選手初の女子シングル優勝者となりました。軸のぶれが小さい質の高いスピンを得意としており、ジャンプにも高さがあるトップ選手です。

まとめ

男子はフィギュアスケート新興国からライバルが出てきているのに対して、女子はロシア勢の強さが際立ちます。これらのライバルに日本勢がどう立ち向かっていくかに注目が集まるでしょう。