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クリケットの競技人口は?人気上位の国を紹介!

2017 1/25 10:28
cricket player
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Photo by callmerobin/Shutterstock.com

クリケットは「国内では知られてないけど、海外ではすごく人気のあるスポーツ」の典型かもしれません。競技人口は、バスケットボール、サッカーに次ぐ世界3位というメジャースポーツのクリケット。各国の競技人口や観戦人口、その背景などについてまとめました。

クリケットの正確な競技人口は不明かも?

スポーツの競技人口は正確な人数を把握することはむずかしいものです。プロや実業団のほか、大学や高校の運動部などは、その国の公式団体(たとえばクリケットなら日本クリケット協会)に登録されるため、おおまかな競技人口を把握することは可能です。しかし、アマチュアで楽しむ人の数となると、これを把握することはほとんど不可能だといえるでしょう。
クリケットの場合、一説にはバスケットボール(約5億人)、サッカー(約3億人)に次いで世界で3位(約1億5千万人)の競技人口といわれています。
ところが、アマチュア愛好家も含めた競技者の人数となると、サッカーが1位、クリケットが2位であるという説も根強くあります。これは、世界で2番目に人口の多いインドで、クリケットが非常に盛んであることが影響しているようです。

クリケット発祥国イングランドの競技人口は?

クリケットは16世紀のイングランドで生まれました。同じくイングランドを発祥地とするサッカーが19世紀にはじまったことと比較すると、クリケットが大変古い歴史をもったスポーツであることがわかります。
では、発祥地であるイングランドのクリケット競技人口はどうかといえば、正確な人数はわかっていません。イングランドには、クリケットを「豊かな伝統をほこる紳士のスポーツ」として尊ぶ国民性があることはたしかですが、肝心の競技人口となるとサッカーほどの人気はないようです。

クリケットの競技・観戦人口が多い国はインド?

クリケットの競技人口、観戦人口ともに最大の国はインドだといわれています。ただ、その根拠は明確ではなく、統計なども明らかにされていません。
インドの人口は中国に次ぐ12億人です。そこから、「クリケットの競技人口もインドがもっとも多いはずだろう」という推測がされたようです。
ただ、インドが世界でもっともクリケットが盛んな国であることは間違いありません。街のあちこちでは、週末になると公園でクリケットを楽しむ子ども達の姿があふれています。国内リーグである「インディアン・プレミアリーグ」は一試合の平均観客動員数が3万人近くに達する世界最大のクリケット大会です。

クリケットが盛んな国にみられる共通性とは?

クリケットが盛んな国にはある共通点があります。それは、イギリス連邦との深い関わりです。
発祥地であるイングランドを中心としたイギリス連邦は、かつて世界最大の領土をもったイギリス帝国を起源とします。イギリス帝国は、領土において自国の文化を広めました。スポーツもその中に入ります。
イギリス帝国時代、イングランドにおけるスポーツといえばサッカーではなくクリケットでした。そのため、オーストラリア、インド、パキスタン、スリランカなど、イギリス連邦を構成する各国では、現在でもクリケットが非常に盛んなところが多いのです。

日本のクリケット競技人口は?

海外にくらべると、日本のクリケットの競技人口は非常に少ないのが現状です。日本クリケット協会に登録されているデータでは、国内のすべてのチームの選手をあわせても2000人に届きません。
クリケットが日本に伝わったのは野球よりも古いのですが、日本クリケット協会が公式に活動を開始したのが1984年と、まだ30年ほどしか経っていません。協会は広報活動の担い手でもあるため、日本でクリケットの認知度が上がるには、まだ時間がかかりそうです。
クリケットは独特のルールや道具、長時間にわたる試合形式など、一般市民が気軽に楽しむにはやや壁の多いスポーツです。また、広いグランドが必要になるため、広い空き地を確保するのがむずかしい日本では公式試合の会場が見つからないという問題もあります。
日本でクリケットがなかなか広まらないのは、こういった諸事情も背景にあるといえるでしょう。

まとめ

日本は現在、国際クリケット評議会の準会員となっており、正会員に登録されれば、国際大会で日本代表の雄姿を見られる機会も大幅に増えます。テレビ等での試合中継を観る視聴者数や、日本で行われる大会の規模も大きくなるので、「クリケット面白そうだな!」と興味を持つ人も増えることでしょう。海外のクリケット人気に早く追いつけるといいですね!