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気になるボートレーサーの年収は?

2016 10/11 18:34
競艇 日本
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Photo by Khun Ta/ Shutterstock.com

現在国内に1591人いるボートレーサー。水上での激しい競技にもかかわらず定年はなく、他の公営競技と比べても選手寿命は長いといわれています。日本全国で365日レースを行っている彼らの年収はいくらくらいなのでしょうか。

全選手は、競争成績によって級が分けられている

ボートレースは特別競走を除き、基本的に選手のランクに関係なくレースを行っています。しかしそれでは成績が良い選手とそうではない選手に差ができません。
そこで、半期ごとの競争成績によって4つの級に分類することで、斡旋(ボートレースでは、日本モーターボート競走会により、公平に選手を振り分けるシステムをとっている)日数に差を持たせているのです。級は、上からA1級、A2級、B1級、B2級に分かれており、A級は月に約12日、B1級は約8日、B2級は約6日と、強くなればそれだけ斡旋日数が多くなるようになっています。

ボートレーサーには日当も出る!

ボートレーサーの諸手当は想像以上に手厚くなっており、宿泊費や交通費はもとより、日当も支給されています。この日当の部分でも斡旋日数の差は年収に影響してきますね。
また、ボートレーサーの平均引退年齢は55歳となっていて、選手寿命も約30年以上と、他の競技と比べても現役でいられる時間が長いのです。そんな中、日当が出るというのは手厚い保証といえます。ちなみに、現在の現役最年長は、B2級の高塚清一選手で、なんと御年69歳です!

平均年収は1,600万円!

ボートレース自体の売り上げが最盛期よりも低迷しているとはいえ、ボートレーサーの平均年収は1,600万円(平成25年度)にものぼります。サラリーマンの平均年収よりもかなり高い気がしますが、あくまでもどちらも平均なので、年収がもっと高い選手もいれば低い選手もいるわけです。
では級別の平均年収を見てみましょう。B2級には約250人の選手がいて、平均年収は500万円ほどです。約700人の選手が所属するB1級になると1,100万円、A2級は約320人の選手が所属し、平均年収1,800万円、A1級ともなると平均3,300万円の年収になるのです!

年間最高獲得賞金はいくら?

A1級の選手になれば、SG(スペシャルグレード)のレースに出場する機会ができ、高額賞金を手にするチャンスが生まれます。賞金額は、一般戦64~84万円、G3は100万円~、G2は400万円、G1は450~1000万円、そしてSGは1,600~3,500万円になります。その他にグランプリがあるのですが、年末に行われるこちらのレース、優勝賞金はなんと1億円!ちろん公営競技での最高額になっています。
このような賞金金額のなか、現在の年間最高獲得賞金額はいくらだとおもいますか?獲得した選手は不死鳥の異名を持つ「植木通彦」元選手で、2002年に2億8,393万円獲得しました。植木元選手は、この年のグランプリで優勝をしています。

生涯最高獲得賞金額は驚きの・・・・・・

長い選手生活の中で、常に勝つということは難しいと思います。調子のいい時もあれば悪い時もあるわけです。そういった中で着々と賞金額を上乗せしている選手がいます。A1級の松井繁選手です。松井選手はグランプリで3回も優勝していますし、G1の優勝回数も多いです。さて、その獲得賞金金額ですが……なんと35億円です!驚きの金額ですよね。
しかし忘れてはいけないことがあります。松井選手が現在A1級でまだ40代だということです。最年長優勝記録が71歳である事を考えても、この金額はまだまだ更新されること間違いなしですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。水上で危険と隣り合わせで競技している選手たちですが、一口にボートレーサーといっても、貰っている賞金額には差があるのですね。現役選手の生涯最高獲得賞金額がどこまで伸びるのか、これからレースを観る際についつい賞金額をチェックしてしまいそうですね。

以上「気になるボートレーサーの年収は?」でした。