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ニューヨーク・ニックスのNBAドラフト歴代1位をチェック

2017 7/10 10:01SOL
ニューヨーク・ニックス
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Photo by 360b/Shutterstock.com

大都市ニューヨークをホームタウンとしてNBAを戦う、ニューヨーク・ニックス。 2016-17シーズンはカーメロ・アンソニー選手、デリック・ローズ選手が活躍したチームです。 本稿では、NBAドラフトでニューヨーク・ニックスに加入し、歴史を作った選手たちを紹介します。

愛称はキングコング、パトリック・ユーイングが加入した1985年

ニューヨーク・ニックスの歴史を語る上で、パトリック・ユーイング選手の存在は欠かせません。
1985年、ジョージタウン大学からドラフト全体1位でニックス入り、1999-2000シーズン終了後にシアトル・スーパーソニックスに移籍するまで、キャリアの大半をニックスで過ごしたニューヨークの英雄とも呼べる存在です。
怪我と戦いながらも新人王を獲得。ゴール下での鉄壁の守備に加え、卓越したシュート技術を武器に攻守に大活躍。成績低迷が続くニックスを徐々に復調させ、プレーオフ進出に導く原動力となりました。
キャリアの絶頂期から衰えを見せ始めるまでニックス愛を貫いたユーイング選手。1993-94シーズンと1998-99シーズンの二度にわたってニックスをNBAファイナルに進出させます。2度とも敗れ、チャンピオンリングを手にすることはできなかったものの、オラジュワン選手やロビンソン選手と並ぶスーパースターの一人です。

1987年、マーク・ジャクソン選手が加入

セント・ジョーンズ大学から1987年のNBAドラフトでニックスに入団したのがマーク・ジャクソン選手です。
指名順位は全体18位ながらも、加入1年目から大車輪の活躍を見せて新人王を獲得します。18位での新人王獲得は異例の事態でした。
ローポストでの強さが持ち味で、パスを通す能力が高いポイントガードとしてレギュラーを掴むことに成功し、2年目にはオールスターにも出場。チームのプレーオフ進出にも貢献します。
しかし、1992-93シーズンにはロサンゼルス・クリッパーズへトレードで移籍することに。その後、1996-97シーズンはデンバー・ナゲッツでアシスト王に輝いたほか、キャリアを通じて1万以上のアシストを記録。プレーしたすべてのチームでゲームメイクを担っていました。

3Pも得意なビッグマン、チャニング・フライが2005年に入団

2005年、アリゾナ大学出身のチャニング・フライ選手は、NBAドラフト全体8位でニックスに加入しました。
ルーキーシーズンから211cmの長身を生かしてスコアラーとして活躍し、オールルーキー1stチームに選ばれ、順調なキャリアのスタートを切ります。2シーズン目はレギュラーポジションを奪取したものの故障が響き、成績の伸びは今ひとつとなりました。その後はチームを転々。2016ー17シーズンからはクリーブランド・キャバリアーズに所属しています。
ビッグマンながらも外角のシュートが得意で、3ポイントシュートの成功率はNBAの中でも上位に入るとされています。戦術がはまったフェニックス・サンズでは得点力アップに貢献しました。

イタリアのライジングスター、ダニーロ・ガリナリ選手は2008年入団

イタリア・セリエAからダニーロ・ガリナリ選手がNBAに上陸したのは2008年のこと。彼を射止めたのがニックスで、同年のNBAドラフトで全体8位で入団しました。
柔らかく正確なシュートと鋭いドライブ、長身を生かした守備が魅力で、欠点がないオールラウンダーと評価されています。1年目は怪我に見舞われ本領を発揮できなかったものの、2年目以降は攻守にわたりチームを支えます。2011年からはデンバー・ナゲッツに所属。ここでも変わらず攻守に尽力し、チームの成績アップの原動力になります。
不安要素は膝の怪我。2013-14シーズンから2年連続で長期欠場していますが、調子が良ければキャリアハイ1試合47得点を記録するなど、ナゲッツの得点源として引き続きファンの期待を集める存在となっています。

守備のスペシャリスト、イマン・シャンパート選手が2011年に入団

ジョージア工科大学からニックス入りしたのは、イリノイ州出身のイマン・シャンパート選手。 2011年のNBAドラフトでは全体17位で指名され、1年目からマルチロールをこなす選手として重宝されます。守備センスと3ポイントシュートの正確さが魅力でしたが、ルーキーイヤー終盤のプレーオフで靭帯断裂の大怪我を負ってしまいます。
この不運な怪我をきっかけに低空飛行をたどるものの、2015年にクリーブランド・キャバリアーズへのトレード移籍をきっかけに再び上昇気流に乗ることに成功。チームメイトとなったレブロン・ジェームズ選手らにスポットが当たりがちですが、シックスマンとしてのポジションを確立。2015-16シーズンにはNBAファイナルを制し、チャンピオンチームの一員となりました。

まとめ

90年代に2度のファイナル進出を果たすなど、チームの全盛期を迎えていたニックス。 最近はプレーオフ進出がやっとといったところで、苦しいシーズンが続いています。 しかし、カーメロ・アンソニー選手やデリック・ローズ選手など、ロースターは実力者ぞろいだけに、復権の可能性は十分。 今後の展開に期待しましょう。