「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【名場面5選】NBAダンクコンテストを振り返る

2017 6/13 12:41Mimu
バスケットボール ダンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by lev radin/Shutterstock.com

いまや若手選手たちの登竜門的存在となったNBAオールスターでのダンクコンテスト。 毎年のように、観客を魅了させるような豪快なプレーが行われている。 今回は歴代のダンクコンテストの中から、いまだ語り継がれる名場面を紹介していく。

2人そろって満点を連発した2017年

2017年のダンクコンテストを紹介しよう。この年のファイナルに残ったのは、グレン・ロビンソン3世選手と、デリック・ジョーンズJr.選手の2人だった。ファイナルでは2本の試技を行うのだが、1本目がロビンソン選手が44点を獲得したのに対し、ジョーンズ選手は試技を失敗してしまい37点と劣勢に。しかし、2本目からが最大の見せ場となる。
2本目はジョーンズ選手が先に行う。協力者をゴール前のフリーサークル内に立たせて、コートの反対側から助走をつけると、そのまま協力者を飛び越えて、かつボールを股抜きしてからダンクシュートをねじ込む。これがきれいに決まり、50点満点を獲得。逆転に望みをつなぐ。
一方のロビンソン選手だが、チームメイト、マスコット、ダンサーの3人を横に並べると、軽い助走から馬跳びのように3人を飛び越え、さらに背面からのダンクを豪快に決めるのだ。そしてこちらも見事50点に満点を獲得し、ロビンソン選手の優勝となった。しかし、この2人続けての満点に、会場は大いにわき上がった。

歴代優勝者同士の熱い戦いとなった2003年

熱戦と言えば2003年のダンクコンテストも盛り上がった。ファイナルでは02年の優勝者、ジェイソン・リチャードソン選手と、01年の優勝者のデズモンド・メイソン選手という非常に熱い顔合わせとなったのだ。お互いにリバースダンクやレッグスルーダンクをバンバン決め、高得点を次々に獲得していた。
しかし、勝負の分かれ目となったのは、リチャードソン選手の5投目だろう。バウンドさせたボールを空中でキャッチすると、そのまま股の下に通し、さらに後ろ向きのまま片手でボールをねじ込んでしまったのだ。
「レッグスルー・リバース・ワンハンドダンク」と名付けられたこの1投は、見事に50点満点を獲得し、リチャードソン選手も2連覇を達成した。

誰もが見たことのない新たな技を披露したヴィンス・カーター

2000年のダンクコンテストを紹介する。この年の優勝者といえば、ヴィンス・カーター選手だ。この当時まだ3年目の若手選手だったのだが、この日にその名を全米に知らしめる。試技は計5回行われたのだが、得点はそれぞれ50-49-50-50-49。5回とも見事なダンクだった。しかし、特に見事だったのは3投目だろう。未だNBA史上最高といわれているほどのダンクを見せる。
ゴールの前で大きく飛び、そのまま空中でボールを受けると、滞空したままボールを股の下に通し、シュート!今でこそ股抜きはポピュラーなパフォーマンスとなったが、当時はこの誰も見たことがないダンクシュートに、大いに湧き上がった。
プレーの美しさだけでなく、この驚異的な跳躍力や、空中でも安定してボールを操ることができるボディバランス。ほかの誰にもマネすることのできないダンクだったのだ。

ダンクでもすごい!マイケル・ジョーダン

ダンクコンテストといえば、やはりマイケル・ジョーダン選手もはずせない。普段のプレーはもちろん、ダンクの技術も超一流だ。特にジョーダン選手のダンクは「エアー」とも形容されるくらい、圧倒的な滞空力を誇っている。ナイキの名シューズ「エア・ジョーダン」の元にもなったプレーだ。
そのエアーが印象的だったのは88年のダンクコンテストのこと。ドミニク・ウィルキンス選手を相手に互角の勝負を演じ、そして3頭目だ。コートの外側まで歩いて行き、距離をとると、そのまま助走。そして、ゴールのかなり手前、フリースローラインからジャンプをして、ゴールにボールをたたき込んだのだ。まるで空中を歩いているかのごとくのダンクシュート、エアーと呼ぶにふさわしいプレーだった。

史上最多の3度のチャンピオン!ネイト・ロビンソン

ダンクにおいてはジョーダン以上に有名な選手がいる。それはネイト・ロビンソン選手だ。175cmというNBAではかなり身長の低い部類ながら、非常にインパクトの強いダンクを披露していた。
特に2009年に見せたものは圧巻だった。身長210cmのドワイト・ハワード選手をゴール前に立たせると、彼を飛び越えてそのままシュートを決めたのだ。その35cmという身長差も何のその。驚異的な身体能力を誇っており、普段から200cmを超える選手たちのシュートを止めているのだ。
彼にとってこれくらいは朝飯前だったのだろう。歴代単独トップの3度の優勝を誇るのも頷ける。

まとめ

ダンクコンテストもオールスターの醍醐味だ。テレビで見ていてもあれだけ迫力があるのだから、全米中が熱狂してしまうのも納得だ。来年以降も、きっと様々な選手たちが会場を盛り上げてくれるだろう。