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NBA史上最高のスラムダンカー ビンス・カーター選手の功績

2017 1/18 19:02
バスケットボール
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Photo by Michelle Donahue Hillison / Shutterstock

過去にも素晴らしいダンクを決める名ダンカーは数多くいたが、それらの選手を差し置いて「NBA史上最高」と呼ばれているのがビンス・カーター選手だ。 そのように呼ばれる様になったきっかけとなる伝説のダンクやカーター選手のNBAで残した功績やエピソードを紹介する。

中学1年でダンクに目覚める

ビンス・カーター選手は史上最高のスラムダンカーとして名を馳せている。カーター選手が初めてダンクをしたのは中学1年生の時で、身長はこの頃173cmに達していた。その後、高校から大学を経て大学3年時にアーリーエントリーを宣言しNBA入りを果たす。ドラフト指名後即座トレードでトロント・ラプターズに移籍しNBAでのキャリアをスタートさせた。1998年の事だ。この入団年から新人王を獲得する活躍をみせてくれる。

スラムダンクコンテストで今日のダンクを連発!

2000年のNBAオールスターゲームにはファン投票で最多得票数を獲得し、スターティングメンバーとして出場を果たす。しかしそれよりもファンを驚愕させ、熱狂の渦に巻き込んだのは、スラムダンクコンテストで披露したカーター選手のパフォーマンスだった。
全5回の試技の内、3回で50点満点を、2回で49点という驚異の数字を叩き出した。全てのダンクがこれまでにない独創性にあふれた素晴らしいパフォーマンスで、新世紀に復活したスラムダンクコンテストを盛り上げた事は、カーター選手の一つの功績と言える。

シドニーオリンピックで魅せた伝説のダンク

同じく2000年には、トム・ググリオッタ選手の代役で、アメリカ代表のドリームチームの一員としてシドニーオリンピックに出場し、大活躍の中、金メダルを獲得する。ここでもカーター選手は記憶に残る伝説のダンクを決めてくれる。その驚異のダンクとは対フランス戦。この試合でカーター選手は、なんと218cmの選手を開脚で飛び越えながらダンクを叩き込むという人間技とは思えないプレイを見せてくれたのだ。
試合の中で決めたこの伝説のダンクもまたカーター選手が最高のダンカーと言われるプレイの1つとなってる。

スラムダンカーとして全てを兼ね備える優れた身体能力

魅せるスラムダンクを決めるには、速さ、跳躍力、力強さや滞空時間の長さ、そして独創性が必要だ。カーター選手以前にも素晴らしいダンクを見せる選手は存在したが、ガード系の選手は力強さが欠け、フォワード系の選手には速さが欠けるなどの傾向があった。
しかしカーター選手は、全てを持ち合わせていた。ガード系の選手ながら力強さを兼ね備え、跳躍力にいたっては最高到達点が381cmと驚異的高さだ。そして空中でのボディバランスは特筆すべき能力だ。

NBAプレーオフの試合の日に卒業式?

カーター選手はアーリーエントリーでNBA入りした為、大学の単位が残ったままプレイしていた。2001年に卒業する事になるが卒業式の日が、NBAプレーオフの第7戦が行われる日だった。青少年に勉強の大切さを教える良い機会と考えたカーター選手は、試合がある日にも関わらず朝からその卒業式に出席し、その日行われた試合にも出場する。
試合には敗れたが20得点9アシスト7リバウンドと大活躍を見せた。カーター選手の真面目な人柄がみえるエピソードだ。

まとめ

「史上最高のスラムダンカー」と呼ばれるビンス・カーター選手について紹介した。 映像をみると「こんなにも腕を振り回してもバランスが崩れないのか!」と驚かれる事と思う。 過去の名スラムダンカーと見比べてもと面白いかもしれない。