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【気分上々!】広島東洋カープの「神ってる」アクシデント5選

2017 7/10 10:01sachi
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2016年シーズンはまさかの独走でセ・リーグを優勝した広島東洋カープ。 圧倒的な勝負強さは流行語「神ってる」を生み出し、ファンの期待は早くも今季に向けられています。 そんな広島カープにも、数々のアクシデントやハプニングが襲い掛かりました。そのいくつかをご紹介していきます。

25年ぶりのリーグ制覇がもたらした、局地的デフレーション

広島の地に久々に「セ・リーグ優勝」の文字が躍った2016年。待ちに待ったファンの方々は、実に25年振りとなる勝利の美酒に酔いしれました。県からは祝賀メッセージが届き、広島市中心部のデパートでは優勝記念セールがスタート。祝福ムード一色となった広島では、商品やサービスを無料で提供する企業まで現れたのです。
広島駅前のゲームセンターでは、設置しているゲームすべてをフリープレイとし無料開放しました。広島弁護士会は法律相談を無料に、飲食業各店ではラーメンの替え玉や焼鳥、ステーキなどを無料にする大盤振る舞い。食品関係にも無料の商品が登場したほか、通常の20~30%オフは当たり前という状態で、いわば局地的なデフレーションという歓喜のハプニングが巻き起こりました。

25年ぶりのリーグ制覇がもたらした、新シーズンへのフィーバーぶり

広島カープ25年振りのセ・リーグ優勝。その歓喜と興奮は年が変わっても衰えていません。2017年シーズンのホーム公式戦入場チケットが3月1日に発売されましたが、わずか3日間で全69試合分の指定席が完売するという驚きの結果になったのです。
指定席の完売は球団側にとって目標でもありますが、これほど短期間に売り切れることは滅多にありません。事実、3日間での指定席完売は広島カープの史上最速記録となる嬉しいアクシデントです。
このフィーバーぶりに、選手会の副会長を務める丸佳浩選手は、「チケットが売れているみたいでファンの期待を感じています。今年も結果で応えたいです」というコメントを残しました。

中心選手の故障離脱を乗り越えたカープの「全員野球」

プロ野球チームを襲うアクシデントと聞いて、選手のケガを思いつく方は多いのではないでしょうか。2016年のシーズン、広島カープの選手たちは時にケガで主力を欠きながらもチーム一丸で戦い抜きました。
7月は戸田隆矢投手が左手首、8月には野村祐輔投手が試合中に左足首を故障、同じく8月の末には福井優也投手が首付近の筋膜炎で離脱を余儀なくされました。
そして9月には、チームの中心的存在である菊地涼介選手も試合中に右膝を強打し、チームやファンに戦慄が走りました。幸い大事には至らず、2017年のWBC日本代表でも勇姿を見せていますが、一歩間違えればというアクシデントだったのです。
スポーツにケガはつきものといいますが、チームを支える選手が離脱しても穴を埋めきったカープが優勝に値することは事実です。

プロ野球初の「ボールドッグ」ミッキーのおちゃめなハプニング

広島カープの看板犬として絶大な人気を誇ったミッキーは、プロ野球史上初の「ボールドッグ」としても注目を集めました。人懐っこく賢い性格から、訓練士による指導で審判にボールを渡す役目を託されたミッキー。サラサラした毛をなびかせて、尻尾を振りながら審判に駆け寄る姿が印象的でした。
そんなミッキーも、最初の頃は、カゴに入った3個のボールを渡し終えずに1個持ち帰ってしまったり、審判ではなく大好きな倉義和捕手にボールを渡してしまうかわいいハプニングがありました。
ゴールデンレトリバーのミッキーは、2009年4月に老衰で逝去。カープファンだけでなく、全国のプロ野球ファンが悲しんだニュースでした。ミッキーがボールドッグとして出場した試合で、広島カープは15勝7敗の好成績を残しています。

カープのいる所にネコ現る。フィールドを疾走するネコの思いはいかに

緊迫した試合中に乱入するネコ。プロ野球で稀に見られるハプニングですが、ゲームが一時中断されるためか、選手たちの表情も心なしか和んで見えるひと時です。しかし、振り返ってみると、そのようなネコの出現はなぜかカープの試合に多いようです。
2007年5月の横浜ベイスターズ戦では、新人スラッガー鞘師智也選手の打席で、その後ろを颯爽と駆け抜けるネコの姿がカメラに収められました。三塁側ファウルグラウンドで追っ手の係員も何のそのと身をひるがえすネコ。最後は観衆が見守るスタンドの中へと逃げ込んでいきました。
2008年7月の阪神タイガース戦では、黒い子ネコが外野を守る嶋重宣選手の後方をヨチヨチと歩き、2013年8月のベイスターズ戦では、スリムな黒ネコが3塁側内野スタンドに飛び乗ろうとジャンプを繰り返し、2015年4月のベイスターズ戦では、白地にブチ模様のネコが乱入しました。 彼らがあえてカープの試合を選んでいるのかは定かでありません。

まとめ

25年振りの優勝を飾った2016年を中心に、広島東洋カープが遭遇したアクシデントの数々をご紹介しました。 選手だけでなく、最近は「カープ女子」を筆頭にファンの存在も注目されており、今後はファンが絡んだおもしろハプニングにも期待が持てそうです。