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東北楽天ゴールデンイーグルスの名場面を5つ紹介

2017 3/3 18:51
ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2005年にパ・リーグ公式戦に参戦したばかりの新しい球団、東北楽天ゴールデンイーグルスだが、まだ年数が浅いながらも数々の名試合があった。その中でも厳選した名場面を5つ紹介する。

創設9年目にしてのパリーグ初優勝

2013年楽天イーグルス創設9年目にして祈願のパリーグ優勝を果たした。9月26日の西武との試合は、首位を争っていたロッテが日本ハムに負けた為、この試合を勝てばパリーグ優勝が決定するという試合となった。
楽天は、初回に1点は得たものの、西武に3、4、5回と連続で1点ずつ加えられ、苦しい展開となっていた。7回表の楽天の攻撃の際、2アウト満塁の状況でアンドリュー・ジョーンズが二塁打を放ち、4対3と逆転を果たす。9回裏、田中投手は1アウトのところでランナー2塁,3塁という窮地に立たされるが、その後連続2人の三振を取り初の優勝へと導いた。

2013年パリーグ優勝から勢いに乗って日本一に

楽天にとって初めての日本シリーズ、対巨人線だ。第1戦目は2対0で得点を取れず完封負けしてしまう。第2戦目6回で初の得点を取り、その後の試合は接戦。3勝3敗で迎えた第7戦目、楽天は初回の攻撃から1点を取る。その後2回、3回と波に乗ったまま1点ずつ取得し、そのまま3対0の完封勝利となった。
シーズン中無敗でチームを支えてきた田中投手は、前日第6戦で160球の完投をしていたため登板はないかと思われていたが、9回裏でファンの大声援を受け登板し、勝利をかみしめた。次の年にはメジャーへ行ったため、これが田中投手の日本最後の登板となり、ファンにとって忘れられない感動的な場面となった。

2005年公式戦初試合を勝利で飾る

3月26日は公式戦において初の試合となる日で、岩隈投手の完投勝利となった。
2回まで両チームとも無得点で迎えた3回表・楽天の攻撃で、高須選手のツーベースに続く川口選手のツーベースヒットで、記念すべき初の1点を取得する。ロペス選手、山崎選手の助けによって追加点も挙げ、この回で2点を取る。7回裏にロッテに1点返されるが9回表の2アウト、ランナー3塁の時に酒井選手がツーベースヒットを放ち、楽天はさらに追加点を得た。
3対1と優勢で迎えた9回裏は、ショートゴロ、三振、セカンドゴロと連続で3アウト、見事に初勝利を飾ったのだった。

2009年、参入以来初のCS参戦と野村監督引退

2005年にパリーグに参入して以来、ずっとクライマックスシリーズに参戦できなかった楽天だったが、見事に2位でクライマックスシリーズに進出する。
3位のソフトバンクとの戦いに勝ち、第2シーズンで1位の日本ハムと戦う。1戦目、2戦目で負けてアドバンテージのある日本ハムに王手をかけられるが、3戦目では、2回にソロのホームランで1点取られたものの、3回に3点取得し逆転する。9回に1点の反撃があったが見事田中投手の完投、第2シーズン初の勝利となった。
残念ながら4試合目で日本ハムへ日本シリーズへの切符を渡してしまうが、この10月4日は、野村監督の引退前最後の試合となったため、日本ハム選手も含めみんなでの胴上げが行われるという感動的な場面もあった。

2013年、田中将大投手が世界新記録達成

9月6日の対日本ハム戦で、田中将大投手が、1912年にアメリカ大リーグで記録されたシーズン19連勝を抜く20連勝を達成した。2回にホームランで1点、4回にも1点を与えてしまうが、楽天は5回に2点、6回には松井選手のホームランで1点を勝ち越す。
田中投手は続く7、8、9回を無失点に抑え、連続勝利を成し遂げる。シーズン中20勝超というのは国内では、5年前の同チームの岩隈投手以来のことだった。その後の試合も順調に勝ち続け24連勝という記録が残った。

まとめ

まだ歴史の短い楽天イーグルスだが、さまざまなドラマを産み私たちを楽しませてくれている。これからもどんな名試合が繰り広げられていくのかとても楽しみだ。この若いチームを応援し盛り上げていきたい。