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オリックスバファローズ(近鉄・阪急時代含む)歴代外国人選手を振り返る!

2016 11/25 20:06
ピッチャー,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

オリックスバファローズの歴代名助っ人外国人というと誰を思い浮かべるだろうか?もしかすると近鉄バファローズやオリックスブルーウェーブ(阪急ブレーブス)で活躍した選手を思い浮かべる方もいるかもしれない。そんな名助っ人外国人たちを3人紹介していく。

01年近鉄優勝の立役者! タフィ・ローズ

タフィ・ローズは96年~03年まで近鉄バファローズ、07年~09年までオリックスバファローズでプレーした、バファローズを代表する助っ人外国人選手だ。
やはり印象的なのは01年の活躍だ。パリーグでは初となる55本塁打を放ち、当時王貞治さんが持っていたシーズン日本記録に並ぶ。惜しくも記録更新はならなかった、シーズンでは12年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。中村紀洋との3番・4番コンビは、球史でも屈指の破壊力だった。

球史に残る通算成績

その後07年にオリックスバファローズへ再入団。初年度から40本塁打を放ってかつてと変わりない打棒を見せると、08年には40歳ながら118打点で打点王のタイトルを獲得。ケガもあって翌年には退団してしまうが、NPB通算13年で記録した1792安打は、レロン・リーの外国人通算安打数記録である1579安打を大幅に更新する。通算464本塁打はNPBでも歴代13位、1269打点は同19位の記録だ。
2015年からはかつての同僚、吉岡雄二が監督を務めるBCリーグの富士サンダーバーズへ選手兼任コーチとして入団。今年は試合に出場せずにコーチに専念していたようだが、昨年は41試合で.315 5本塁打 37打点という活躍を見せていた。

阪急ブレーブス時代の名選手! ブーマーウェルズ

続いて紹介するのはブーマー・ウェルズ、阪急ブレーブス時代の選手だ。200cm100kgという巨大な体から、とんでもない飛距離の打球を飛ばし、見る人すべてを魅了した。 もちろん成績の方も超一流で、1年目こそ本塁打は17本だったものの、2年目には.355 37本130打点を記録し、外国人選手としては初の三冠王を獲得。さらにこの年は阪急のリーグ優勝にも大きく貢献し、日本シリーズへも出場した。惜しくも在籍期間が西武の黄金期と被ってしまったので、優勝経験はこの1度だけだったが、その後も安定した成績でチームに貢献する。

落合博満との熾烈なタイトル争い

ブーマーといえば、落合博満とのタイトル争いの話も欠かせない。84年に三冠王となったブーマーだが、翌年は.327 34本122打点という素晴らしい成績を残しながらタイトルは1つも獲得できなかった。落合博満が.367 52本 146打点という成績で三冠王を獲得したからだ。
その次の年もブーマーは.350 42本103打点という成績を残しながら、落合が.360 50本116打点という成績で再び三冠王に。勝負の世界に「たられば」は禁物だが、もしブーマーが別の時代に活躍していたらいったい何回タイトルや優勝を経験しただろう、そう考えさせられる成績だ。

豪快なホームラン豪快な三振! ラルフ・ブライアント

最後に紹介するのはラルフ・ブライアント。近鉄バファローズで活躍した外国人選手だ。実は来日当初は中日にいたのだが、当時1軍の外国人枠(2人)の関係で2軍暮らしが続いていた。一方の近鉄も当時の助っ人外国人が諸事情で退団してしまい、急遽戦力補強を行っていたところ、2軍の試合で特大ホームランを打つブライアントに目をつけ中日にトレードを打診。シーズン途中で近鉄へと移籍するのだ。
チームは変わったものの、1軍の舞台に上がれたブライアントは打ちに打ちまくる。74試合の出場ながら.307 34本の大活躍!三振数も91個とかなりの数を重ねてしまったが、翌年以降の期待を膨らませる。

伝説の10・12!奇跡の4連発!

そしてフルシーズンで活躍した翌89年、.283 49本 121打点という素晴らしい成績を残す。何より187三振という数字にブライアントらしさが表れている。
またこの年は10月12日、近鉄対西武のダブルヘッダーが印象的だった。1つでも落とした時点で近鉄の優勝は消滅という状況。第1試合では0?4といきなり絶体絶命だったのだが、ブライアントが郭泰源から4回にソロを放つと、6回には満塁ホームランを放ち逆転。西武も粘りを見せ同点に追いつくが、8回には3打席連発弾が飛び出して6-5。これが決勝点となり、近鉄はまず1つ勝利を取る。
そして2試合目、2-2の同点で迎えた3回、ブライアントが再びソロホームランを放ち勝ち越すと、これで近鉄打線に火が付いたのかそのまま14得点で快勝する。近鉄はそのまま逆転優勝をはたし、この4発のホームランは「奇跡の4連発」としていまだ語り継がれている。

まとめ

2チームが合併したチームだけあってたくさんの助っ人外国人が活躍してきたオリックスバファローズだが、今回は特にプロ野球ファンの心に残る3人を紹介してみた。やはり豪快なホームランは野球の大きな魅力の1つ。またそういった選手が見たいものだ。