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サンフランシスコ・ジャイアンツ、2016-2017の展望を解説

2017 1/25 10:28
大リーグ サンフランシスコ
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Photo by Aspen Photo/Shutterstock.com

メジャーリーグ、サンフランシスコ・ジャイアンツ。 日本の人気球団と同じ名前がついていることもあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。 ここではサンフランシスコ・ジャイアンツの最近のチーム成績、個人成績、補強状況をもとに、2016-2017の展望を解説します。

サンフランシスコ・ジャイアンツのご紹介

サンフランシスコ・ジャイアンツはメジャーリーグ、ナショナルリーグ西地区に所属する名門チームです。設立は1879年、当初はニューヨークが本拠地でした。
初めてのリーグ優勝は1888年、1905年にはワールドシリーズを制して初のチャンピオンになりました。以降リーグ優勝は23回を数え、そのうちワールドシリーズは8回制しています。
1957年サンフランシスコに移転、2005年には最速で10,000勝に到達しました。2016年の日本人選手在籍はありませんが、2015年には青木宣親選手、かっては村上雅則投手や新庄剛志選手がプレーしたチームです。

最近の成績と2016年成績

最近では、2010年、2012年、2014年と隔年でワールドチャンピオンに輝いています。2016年も期待されましたが、ワールドシリーズには進めていません。2016年は西地区で87勝75敗とドジャースに次ぐ2位でした。ワイルードカードをメッツと争って地区シリーズには駒を進めましたが、1勝3敗でカブスに敗れて姿を消しました。
レギュラーシーズンのチーム成績は、打率.258でリーグ4位、防御率3.65でリーグ4位とバランスは取れていますが、本塁打130本で13位、打点675で9位と、ここ一番での爆発力に欠ける部分がありました。

2016年の監督と投手陣の成績

2016年をポジション別に見てみましょう。監督はブルース・ボウチー監督です。監督歴は長く、1995年からサンディエゴ・パドレスの監督を12年務め、2007年からジャイアンツの監督に就任すると、ワールドシリーズを3回制覇しています。
防御率リーグ4位の投手陣では、先発に15勝9敗、防御率2.74のエース、マディソン・バムガーナー投手、移籍1年目で18勝5敗、防御率2.79のジョニー・クエト投手が2本柱として活躍、12勝のジェフ・サマージャ投手が続きました。 リリーフ陣では抑えのサンティアゴ・カシーヤ投手が31セーブを挙げましたが、防御率3.57で5敗を喫しており、大いに不満が残りました。

2016年の攻撃陣の成績

2016年のチーム打率は.258とリーグ4位の成績でしたが、本塁打130本はリーグ13位とパンチ力に欠ける結果になりました。もう1つの問題は中心選手がいなかったこと。レギュラークラスで打率が一番良かったのは.289のライトを守るハンター・ペンス選手でした。
3割打者は1人もいません。本塁打は17本のブランドン・ベルト選手がチームで一番です。打点は84点のブランドン・クロフォード選手がチームリーダーと、3割、20本、100打点に到達者ゼロでワイルドカードを勝ち上がり、地区シリーズに出場しましたが、ここまでが精いっぱいでした。

2017年のチーム、抑え投手の問題は解消されたか

2016年メンバーから、野手では外野手のグレゴー・ブランコ選手、アンヘル・パガン選手、2塁手のゴードン・ベッカム選手がFAになりました。この中で、外野手のアンヘル・パガン選手は129試合に出場、打率.277、本塁打12本、打点55とまずまずの活躍でした。 投手ではシーズン31セーブのサンティアゴ・カシーヤ投手がFAになってジャイアンツから離れました。代わりに獲得したのが、同じナショナルリーグのワシントン・ナショナルズからFAになっていたマーク・メランソン投手です。2016年レギュラーシーズンの成績はパイレーツとナショナルズの2球団で投げ、47セーブ、防御率1.64と、一番の不安要素は解消されました。

まとめ

メジャーリーグの名門サンフランシスコ・ジャイアンツの歴史や2016年成績、チーム状態を解説しました。 2016年はリリーフ陣の弱さからワールドシリーズ進出を逃した形になりましたが、抑えの補強も万全です。 2017年シーズンはワールドチャンピオンを目指します。