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今、女子プロ野球が熱い!普及が進む女子プロ野球の魅力とは?

2017 1/18 10:02
女子プロ野球
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出典 Guzel Studio/Shutterstock.com

2009年に創設された女子プロ野球は、女子野球の普及と発展という理念の下、地道な活動に努めてきました。各球団が地域密着と育成を推進し、イベントを通じてファンを大事にしています。女子プロ野球の所属球団、人気選手、選手達の努力や苦労、男子プロ野球との違い、今後の展望を紹介します!

女子プロ野球所属チームの4球団

2016年度の女子プロ野球の所属チームは、女子プロ野球創設時から強豪チーム同士である「京都フローラ」と「兵庫ディオーネ」、強力打線が売りの「埼玉アストライア」、地域密着と育成型球団「レイア」の4球団です。
リーグ創立当初は、関西の3球団しかありませんでしたが、2013年に東日本と西日本にチーム再編され、チーム名を変更しながら現在の東西各2球団の計4球団となりました。
年間の公式戦は、ヴィクトリアシリーズ、ティアラカップ、チャレンジマッチ、日本シリーズ女王決定戦、ジャパンカップ出場決定戦などのリーグ戦、トーナメント戦、選抜戦で争われます。
2015年、2016年は、兵庫ディオーネが2年連続日本一に輝き、圧倒的な強さを見せています。

女子プロ野球の人気・実力選手

2016年度のオールスターゲームで行われたファン投票で、投手、捕手、内野手、外野手の全部門の投票1位を独占したチームが埼玉アストライアでした。
中でも最多得票を獲得した加藤優選手(外野手部門1位)は、美しすぎる女子野球選手として芸能活動も行う人気選手です。
川端友紀選手(内野手部門1位)は、東京ヤクルトスワローズの川端慎吾選手の妹でリーグ戦で2度の4割の打率を残すなど人気、実力を伴った女子プロ野球界のスター選手です。
また2016年度の最優秀防御率、最多勝利数のタイトルを獲得した兵庫ディオーネの里綾実選手は、2016年の世界W杯でも日本代表のエースとして活躍し大会MVPを獲得しました。

女子野球選手たちの地道な努力と活動

昔、女子野球は男子とは違い、高野連の決まりにより高校野球の公式戦に出られないという規則がありました。そんな苦しい状況の中で30年以上に渡り女子野球を支えてきたのが軟式野球でした。女子の硬式野球の始動は、1997年に全国高等学校女子硬式野球連盟が発足してからでした。
その後、2009年に女子プロ野球が創設されましたが、女子野球自体がまだ世間にはあまり知られておらず、高校の女子硬式野球部も全国で5校しかありませんでした。女子プロ野球の選手達は、決して高い給料を得ている訳ではなく、アルバイトと平行しながら公式戦をこなしている選手もいます。
選手たちは、ファンとのイベントや野球教室などを行い、女子野球の普及活動の地道な努力が実り、2016年時点で高校女子硬式野球部は25校以上と急増しました。

女子プロ野球と男子プロ野球との違い

女子プロ野球と男子プロ野球との違いは、試合のルールに見られ、女子は7回が最終回です。また女子プロ野球は、男子に比べホームランがまず出ません。
2016年度は、年間72試合中ホームランは全球団合わせて4本でした。パワーを補う為、金属バットで打っています。女子プロ野球の面白さは、安打をつなぐ野球が見られることであり、年間で4割を超える打率の選手もいます。
一番の違いが女子プロ野球は、ファンとの距離感が非常に近いことです。ファンクラブとのイベントでは、選手が主催するボウリング大会や交流会などの身近にプロ選手達と触れ合えるイベントがあります。
また野球教室やアカデミークラブチームに参加すると、憧れのプロ選手からの指導を直接受けられます。女子プロ野球には、男子にはない特徴があります。

女子プロ野球の今後の展望

女子プロ野球は、創設してまだ約7年とまだまだ発展途上の段階かもしれませんが、4球団と少ない球団の中で公式戦の組み合わせを工夫したり、地域密着と全国への普及、育成に努めてきたりと地道な活動を積上げてきました。何よりファンとの触れ合いを大事にしている所が素晴らしいです。
今後は、各球団が若い学生やアカデミーの選手の育成に力を入れており、高校でも女子の硬式野球部が増えてきていることから、より多くのプロ選手が誕生し、活性化につながるでしょう。女子プロ野球は、今後日本国内だけではなく、多くの世界の国々にも女子野球を広げようという意志を持って活動しています。そんな女子プロ野球を今後も応援していきたいと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか。 女子プロ野球には、男子プロ野球とは違った魅力があることがわかりました。各球団がチーム全体でファンとの触れ合いを大事にする姿勢が、普及につながっているのだと思います。まだ女子プロ野球は、発展途上の段階かもしれませんが、今が選手達と実際に触れ合えるチャンスの時期なのかもしれません。皆さんも是非、女子プロ野球の会場に足を運んでみてください!