「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

女子プロ野球リーグ屈指のアベレージヒッター「川端友紀」

2016 12/21 10:03
野球ボール,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

川端友紀選手は、女子プロ野球球団「埼玉アストライア」に所属している。 東京ヤクルトスワローズの川端慎吾選手の妹としても話題の選手だ。 巧みなバットコントロールから毎年安打を量産しており、人気と実力を兼ね備えている。 そんな川端友紀選手のおいたち、実績、特徴などを紹介する!

おいたちから現在までの経歴

川端友紀選手は、1989年5月12日生まれ、大阪府貝塚市出身のの27歳だ。 野球の指導者である父と兄の影響で小学校3年生の時から野球を始めた。中学生以降は、女子野球部がなかったのでソフトボール部に所属し、投手をしていた。この時にテレビで見たオリンピックの影響から、自分もオリンピックに出たいと思うようになった。
その後、塩野義製薬に入社したが、2009年に女子プロ野球の合同トライアウトが行われることを知り、受験して見事合格。退社して史上初の兄妹プロ野球選手となった。所属球団は、2010年~2012年が京都アストドリームス、2013年から現在までは埼玉アストライアだ。

尊敬と目標でもある兄の存在

川端友紀選手は、兄である東京ヤクルトスワローズの川端慎吾選手について、子供の頃から尊敬しており、大きな目標であると話している。小さい頃から兄とキャッチボールやノックなどで遊び、兄の真似をするのが好きだった。ノックの時は意地悪されて泣かされてしまうこともあったようだが、いつか勝って悔しがらせてやろうという気持ちがあったからこそ今があると話している。
滅多に妹のことを褒めない兄だったようだが、埼玉アストライアに移籍する際、関東へ引っ越した時に家具を譲ったり、2015年に松山での自主トレキャンプに妹を参加させてフォームを見てあげたりと、兄妹愛が素晴らしい一面もあった。

川端友紀選手はどんな選手?特徴を紹介!

川端友紀選手は、身長は170cmで血液型はA型、右投左打でポジションは遊撃手だ。現在所属している埼玉アストライアでは、チームのキャプテンも務めており、憧れの大リーグ球団に所属する青木宣親選手と同じ背番号23番を付けている。ある企画で青木選手との対談が実現した際は、嬉しさのあまりに泣いてしまったそうだ。
入団1年目からいきなり首位打者を獲得。以後も毎年高打率を残し、2010年~2015年の通算打率が.380と驚異的な数字を残している。また、2012年にベストドレッサー特別賞を受賞するなど野球以外でも活躍している。 そんな川端友紀選手は、人気、実力を備える女子プロ野球界のスター選手なのだ。

女子プロ野球選手としての実績

川端友紀選手は、入団1年目(2010年)から打率.393を記録して首位打者を獲得し、翌2012年も打率.406と初の4割と2年連続の首位打者を記録した。2013年には、打率.431と自己ベストを上回る高打率を残し、首位打者、打点王、最高出塁率の三冠王と打撃のMVPである角谷賞も受賞し、埼玉アストライアの年間優勝に貢献した。
これまでに首位打者3回、最多打点1回、最高出塁率、ベストナイン遊撃手を各2回ずつ受賞している。これらの活躍が認められ、女子野球日本代表のマドンナジャパンにも選出された。

日の丸を背負いワールドカップへ

川端友紀選手は、2012年~2016年に日本代表マドンナジャパンに選出され、W杯5連覇に貢献した。2016年のW杯では4番バッターとして打率5割という結果を残している。
ワールドカップに出場したことをきっかけに、子供の頃にオリンピックに出たかったという夢を思い出したそうだ。ワールドカップに日の丸を背負って出場できたことにより、形は違うものの野球で夢を叶えられたと語っている。 川端選手は、自身のプレーだけでなく、女子プロ野球の発展のために、子供たちの目標としてもらえるようになることやファンに夢や感動を与えるプレーをしたいと語っている。プロとしても非常に高い意識を持った選手だ。

まとめ

兄妹野球選手として知名度の高い川端友紀選手だが、女子プロ野球選手としての実力もあり、とても素晴らしい考えを持った選手である。 チームの年間優勝と史上初の兄妹での首位打者も目標としており、2017年度以降のシーズンでもさらなる活躍が期待される。 そんな川端友紀選手を、今後も応援していきたい。