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女子プロ野球ファン必見!過去の優勝チームの傾向まとめ

2016 10/11 18:34
女子プロ野球 優勝
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Photo by StefanoT/Shutterstock.com

女子プロ野球ファンのみなさまへ。スタートして日の浅い女子プロ野球は、これからファンと一緒に歴史をつくっていく競技です。そんな未来ある女子プロ野球の優勝チームの傾向についてまとめてみました。

スタートは2010年!女子プロ野球の歴史をチェック

女子プロ野球は創設から歴史が浅いスポーツです。ソフトボールでは女性のほうが競技人口が多いのですが、やはり本格的な野球となると、どうしても体力的な問題もあって、女性だけのプロリーグの設立には大きな困難がありました。
2009年、「株式会社わかさ生活」がスポンサーとなりプロリーグのスタートが公表されます。チーム数は2チームからスタートというこじんまりとしたものでした。試合数も年間40試合と少なく、何より興行収入の予測が立たないため、選手達はわかさ生活社から給料をもらってプロ活動をする「サラリーマン選手」としてキャリアをスタートさせたのです。

過去の優勝チームは?

2010年にスタートした女子プロ野球リーグ。前期・後期それぞれに優勝チームを決め、前後期の優勝チームが異なる場合は、総合優勝チームを決定する試合を行うことになっていました。
初年度は兵庫スイングスマイリーズが前後期ともに優勝、決定戦を行うことなく、初代年間総合優勝チームとなりました。スイングスマイリーズは翌年も優勝しましたが、2012年は大阪ブレイビーハニーズが優勝。最近の2年は京都フローラが連覇するなど、参加チームすべてが優勝争いにからむ接戦を見せています。

女子プロ野球強豪チームにはこんな選手がいた!

女子プロ野球リーグ屈指の強豪である「京都フローラ」。その所属選手である小西美加選手は、まさにリーグ創設当初から女子プロ野球を先頭に立って牽引してきた名選手です。リーグがスタートした2010年にはピッチャーとして三冠王に、2011年、2012年と連続で年間MVPに輝くなど、まさに女子プロ野球の顔的存在です。
またお兄さんの小西正則選手も社会人野球で活躍していて、2006年に行われたインターコンチネンタルカップの日本代表にも選ばれています。実は、妹の美加選手もこの年の女子ワールドカップ代表に選ばれており、兄妹で野球の日本代表選手になるという初の快挙を成し遂げました。

歴史の浅い女子プロ野球……指導者の存在は大きい!

歴史の浅い女子プロ野球にとって、優秀な指導者の存在は大切です。リーグ創設当初は、外部から実績のある男性のコーチや監督を招いていました。ところがこの2~3年、現役を引退した選手がそのままチームのコーチや監督を務めるというケースが増えてきています。
2013年シーズンには、前年まで兵庫ディオーネで現役だった坪内瞳さんが東北レイアの監督に就任、リーグ初の女性監督が誕生した。2014年シーズンにも前年限りで引退した3名の元選手が監督やコーチに就任しました。
女子プロ野球には、男子プロ野球にはないさまざまな苦労(体力や技術の問題、資金繰りの問題など)があります。生え抜きの指導者であればその苦労もよく理解しているので、選手へもきめ細かい接し方ができるのではないでしょうか。

女子プロ野球の選手は経歴もユニーク!

2014年、2015年の2シーズン連続で総合優勝を果たした京都フローラ。
その前身は、女子プロ野球リーグ創設時から参加していた「京都アストドリームス」。実は、このアストドリームスの選手は全員専門学校の学生だったんです!京都にある整体師や鍼灸師などを養成する京都仏眼医療専門学校の夜間部に通っていました。整体師や鍼灸師はスポーツ医療に欠かせない存在です。
京都フローラの選手達も、けが予防の知識や、けがをしたときのリハビリなどについて学んでいたのではないでしょうか?もしかしたら、その知識がコンディションの調整にも役立って、結果として二連覇に貢献したなんてこともあったかもしれませんね。

まとめ

2010年スタートの女子プロ野球はこれからのスポーツです。どのチームが優勝してもおかしくないので、ファンとしてもドキドキしますよね。