「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

過去の実績から、甲子園優勝校の傾向に迫る!

2016 9/23 20:08
野球 球場
このエントリーをはてなブックマークに追加

甲子園で優勝するほどの強豪校。その特徴を知りたい人のために、過去の実績から傾向を分析する。

優勝校の通算実績

甲子園は1915年から始まった野球の全国大会だ。100年以上もの歴史があり、毎年春と夏に試合が行われる。全国には数多くの強豪校があり、中でも歴代トップの優勝回数は「中京大中京」だ。春と夏合わせて10回の日本一を果たした。
その次に多いのが、「PL学園」「松山商業高校」「広島商業高校」だ。3校とも春と夏合わせて7回の甲子園優勝を成し遂げた。そして、「横浜高校」が春と夏合わせて5回の優勝経験がある。

甲子園は西日本が強い?

過去の通算優勝回数から見ると、1位が愛知県、2位タイで大阪府、愛媛県、広島県だ。5位の「横浜高校」で神奈川県なので、これだけ見ると西日本が強いイメージだ。近年の甲子園優勝校では、2014年の春に京都府の「龍谷大学附属平安高校」、2014年の夏に大阪府の「大阪桐蔭高校」が甲子園優勝を果たした。
2016年の春の甲子園では、奈良県の「智弁学園高校」が優勝した。これだけ見ると、西日本に強豪校が集まっていることが分かる。

西日本以外の優勝実績はどうなの?

高校野球は西日本が強いかと言われると、そうではない。北海道の「駒澤大学附属苫小牧高校」は、2004年の夏と2005年の夏に連覇している。2008年の春には、沖縄県の「沖縄尚学高校」が甲子園優勝を果たした。2010年に、同じく沖縄県の「興南高校」が春・夏制覇を成し遂げた。
関東でも2011年の夏に東京都の「日大三高」、2013年の春に埼玉県の「浦和学院」、2013年の夏に群馬県の「前橋育英」、2015年の夏に神奈川県の「東海大相模」が優勝した。

大学附属高校が強い傾向にある?

甲子園球場がある西日本を中心に強豪校が栄えているわけではなく、全国各地で優勝校が出てくるようになった。さらに、甲子園出場校には「日本大学附属」や「東海大学附属」など、附属高校の名前がよく挙がっている。「日大山形」は、春3回・夏16回の計19回も甲子園出場を果たしている。「日大東北」は夏に7回出場しており、「日大一高」「日大二高」「日大三高」は甲子園出場の常連校として有名だ。
東海大附属高校も負けておらず、「東海大相模」は19回、「東海大甲府」は13回、「東海大札幌」は6回も甲子園出場を経験している。

商業高校が優勝する時代が来るかも?

近年の甲子園優勝校ではあまり見なくなったが、第二次世界大戦が終わる頃の甲子園では商業高校が圧倒的な強さだった。1931年?1948年の甲子園優勝校は、商業高校の名前ばかりだった。松山商業、岐阜商業、愛知商業、東邦商業、徳島商業、京都一商など、数多くの学校が強豪校として知られていた。現在では名称が変わった高校も多いだが、「松山商業高校」は名称そのままで、強豪校として居続けている。
1996年の夏に「松山商業高校」が甲子園優勝を成し遂げたのが最後なので、ぜひ商業高校の勢いが戻ってきてほしいところだ。

まとめ

甲子園はドラマとも言われているほど、展開が読めない大会だ。今後の優勝校はどこの地域なのか、附属高校なのかなど、ぜひ傾向を分析してみてほしい。