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2017年春の選抜で要チェックしたい、各校の注目選手たち

2017 3/30 10:32
野球
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Photo by mTaira/shutterstock.com

2017年3月に開幕した第89回春の選抜高校野球。 出場校の32チームも出揃い、選手たちは甲子園での躍進を誓って総仕上げの練習に明け暮れています。 この記事では、今大会の出場校から注目選手をピックアップ。それぞれの魅力に迫っていきます。

北日本の各校は実力派の投手たちに注目!

2017年春の選抜に出場する注目選手たち。すでにドラフト候補とされている大器や、豊かな才能の持ち主が今大会も数多く名を連ねました。
北日本では、札幌第一の冨樫颯大選手、仙台育英の長谷川拓帆(たくほ)選手、盛岡大附属の平松竜也選手という3名の投手が注目を集めます。冨樫選手は細身ながら切れの良い直球とスライダーを持つ左腕。長谷川選手も左投げで、力のある直球にスプリットやスライダーなどの変化球も多彩。平松選手は本格派で、東北大会は19回2/3を投げ18奪三振という成績を残しました。
いずれも150kmを超えるような速球派ではありませんが、切れのあるボールを投げ込む好投手です。

大物感漂う野手の面々と、大会屈指の好投手も注目の東京・関東

「怪物」とも評される今大会の目玉が早稲田実業の清宮幸太郎選手です。チームの主将も務める清宮選手の魅力は、何といっても長打力。高校通算78本塁打を甲子園でどこまで伸ばせるか期待が高まります。
早実では4番打者の野村大樹選手も注目されます。172cmと小柄ですが、どっしりとした体格に強い下半身で、左右に打ち分ける能力も高いものがあります。
日大三高では金成麗生(かなり れお)選手に注目です。アメリカ人の父から受け継いだ193cm、101kgの恵まれた体格で、パンチの効いた打球を連発します。中学まで務めていた投手としての出番もあるかもしれません。
作新学院の1番打者、鈴木萌斗(もえと)選手は、俊足と好守に特徴を持つセンター。健大高崎の安里樹羅(あさと じゅら)選手は、長打力もある二塁手です。
投手陣では、大会屈指の実力と呼び声の高い東海大市原望洋の金久保優斗選手。前橋育英の皆川喬涼(きょうすけ)選手は、地区大会の関東一戦で7回を1安打失点0に抑えています。

北信越、東海代表の注目選手と優勝候補筆頭を牽引する面々

北信越大会の優勝校、福井工大福井からは4番打者の山岸旭選手が要注目です。鋭い打球を飛ばすスラッガーですが、走力もあり、高い身体能力が魅力です。高岡商では189cmの長身投手、伏見拓真選手が角度のある直球と縦の変化球で話題となっています。
東海地区代表の静岡では、投手の池谷蒼大選手が注目株。140km台の直球にカーブ、カットボールが冴えています。全員野球でセンバツ初出場を果たした至学館ですが、新見涼介選手はスライダーとカットボールに定評があり、強いメンタルでチームを鼓舞しています。
近畿大会を制した履正社は、今大会の優勝候補だけあって注目選手は何人もいますが、絞ってご紹介します。投手では竹田祐選手、田中雷大選手、松井百代選手の3本柱。野手ではプロ野球チームも熱視線を送る安田尚憲選手が特筆の存在です。

履正社だけじゃない!近畿地方の出場校で注目したい選手たち

県大会優勝、近畿大会準優勝の神戸国際大附属で注目したいのは、4番打者の猪田和希選手です。遠投100mの強肩を誇る捕手で、打撃も優秀という特徴を持ちます。前回のセンバツ8強の滋賀学園でも、後藤克基選手という強肩強打の捕手が存在感を発揮しています。多彩な変化球を持つ好投手の神村月光選手も注目の存在です。報徳学園は1年春からショートのレギュラーで活躍する小園海斗選手が期待を集めます。
高田商では杉田晃一選手。プロ球団も注目する投手で、191cmの長身と切れの良い変化球があります。智弁学園の太田英毅選手は昨夏の甲子園で本塁打を放った好打者で、内野の守備も光ります。
大阪桐蔭では、プロ球団のスカウトが目を光らせる投手の徳山壮磨選手と、1番打者でセンターの藤原恭大選手が注目株です。

中国・四国・九州の各地区にも注目選手が目白押し!

宇部鴻城からは強肩と長打が魅力の嶋谷将平選手。市立呉では4番で主将の新田旬希選手が注目です。創志学園の4番、難波侑平選手は中国大会で23イニングを投げ、防御率1.96という好投手でもあります。明徳義塾の西浦颯大選手は、走攻守を兼ね備えた逸材で、長打を放つパワーもあります。帝京五の宮下勝利選手は、小柄ですがスピードがあり、守備とミート力に定評のある主将です。
九州大会優勝の福岡大大濠では、鹿児島実や秀岳館を完封した三浦銀二選手の投球に注目が集まります。また、東怜央選手の長打力も魅力です。東海大福岡は安田大将・佐田健介の両選手が粘りのピッチングを見せ、しぶとく戦うチームです。熊本工の山口翔選手は最速149kmのスリークウォーター投手。秀岳館では、一昨年の明治神宮大会で藤嶋健人投手(現・中日)から3安打を放った木本凌雅選手が期待されます。 21世紀枠からは、高知県大会決勝で明徳義塾を完封した中村の北原野空選手の投球に注目です。

まとめ

センバツの出場校だけあって、各チームに試合を盛り上げてくれる注目選手が存在します。 また、この記事に名前がなくても、飛躍的に成長した選手の活躍が見られるかもしれません。 選手たちが繰り広げる熱戦を最後まで大いに楽しみたいですね。