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2017年春の選抜、優勝候補から挙げる注目選手たち

2017 3/29 09:30sachi
野球
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Photo by Andrey Yurlov/shutterstock.com

第89回春の選抜高校野球が2017年3月19日に開幕します。 3年生メンバーが抜け、新チームとなった各校は昨秋から都道府県予選、地区大会、明治神宮大会などを経て甲子園に挑みます。 この記事では、センバツ出場校から優勝候補とされるチームの注目選手をピックアップしてご紹介します。

春のセンバツ優勝候補の履正社高で輝く注目選手たち

2017年春の選抜で優勝候補筆頭に挙げられているのが大阪の履正社高です。春夏通算で10回の甲子園出場を誇る強豪ですが、2014年の春に準優勝したのが最高成績で、優勝はまだ成し遂げていません。 それだけに甲子園での全国一が悲願となっている履正社ですが、昨秋の近畿大会と明治神宮大会で優勝を飾っており、今大会は絶好のチャンスといえそうです。
履正社高の注目選手といえば左の強打者、安田尚憲選手です。188cmとサイズもある三塁手で、飛ばす力と強肩を併せ持ちます。高校通算45本塁打を放っているプロ注目の大器です。
同じくクリーンナップを任される若林将平選手も、履正社OBで現ヤクルトの山田哲人選手と比較される逸材です。エースの竹田祐選手は140km台の直球で内角を突ける好投手です。

東京大会優勝、明治神宮大会準優勝の早実で注目される強打者たち

昨秋の明治神宮大会では準優勝に終わった早稲田実業高は、履正社への雪辱を胸に甲子園の舞台へ向かいます。チームの特色は強力な打線にあり、昨秋の東京大会から明治神宮大会決勝までの公式戦9試合全てで5得点以上を挙げています。
強打者揃いの早実を牽引するのが主将の清宮幸太郎選手です。今年のドラフトでは競合必至といわれる大物には、すでに風格さえ漂っています。高校通算78本塁打を甲子園でどこまで伸ばせるか期待が高まっています。
その清宮選手を従えて4番を任されているのは、まだ新2年生の野村大樹選手です。172cmと上背はありませんが、どっしりとした体格に加え、バットスイングの力強さは一見の価値があります。広角に長打を放つ器用さもあり、1年生ながらすでに23本の本塁打を放っています。

ロースコアや接戦に強い福岡大大濠、投打に注目選手あり

九州大会で並みいる強豪を押さえて優勝した福岡大大濠も、センバツ優勝に近い一校です。明治神宮大会では準決勝で早実に4-6の惜敗を喫しましたが、四国優勝の明徳義塾を2-0と完封して力のあるところを見せています。
その強さを支えるのがエースの三浦銀二選手。九州大会の全11試合を1人で投げ抜き、鹿児島実や秀岳館といった強豪を完封しています。140km台の直球は切れがあり、スライダーや緩いカーブ、チェンジアップでもカウントを取れる制球力が魅力です。
打線では高校通算44本塁打を誇る一塁手の東怜央選手と、同じく41本塁打の古賀悠斗選手が注目の存在です。東選手は182cm、90kgという高校生離れした体格で長打が持ち味。古賀選手も飛ばす能力は高く、捕手として二塁送球1.8秒台の強肩とバネを持ち合わせます。

福井工大福井の注目選手は、様々な勝ち方で経験値上昇中!

北信越大会を制した福井工大福井の見どころは、打線の爆発力だけではありません。準々決勝の富山東戦、決勝の高岡商戦はともに失点1と守備も機能しています。打ち合いとなった準決勝の日本航空石川戦では終盤に逆転されますが、その裏に再逆転と粘り強さも兼ね備えます。明治神宮大会は初戦で履正社に敗れますが、3-4と接戦を演じており、甲子園で勝利してもおかしくありません。
摺石達哉選手は小柄な左投手ですが、直球のほかスライダー、カーブ、スプリットと変化球も多彩。明治神宮大会の履正社戦は4失点するも完投し、主砲の安田選手をノーヒットに抑えています。
4番打者の山岸旭選手は、高い能力が開花の予兆を見せており、甲子園で活躍が期待される1人です。主将を務める1番打者の北川智也選手は、高校通算23本塁打と長打もある内野手です。

名監督が自信を見せる明徳義塾、期待の高まる注目選手

昨年夏の甲子園で4強に進んだ明徳義塾。その準決勝敗退後、名将として知られる馬淵監督自ら「来春は期待して下さい」と自信を見せたチームがセンバツに出場します。県大会決勝は21世紀枠でセンバツに出場する中村に敗戦しましたが、四国大会を制し、明治神宮大会では作新学院に雪辱を晴らしました。
注目選手としては4番を務める西浦颯大選手が筆頭格です。175cmと上背はありませんが、走攻守と3拍子揃っていて、昨年の甲子園ではバックスクリーンに本塁打を放つなど長打もあります。野球センスが高く、定位置のライトでは強肩ぶりを発揮、140kmの直球とスライダーで投手としても機能します。

まとめ

メディアでは今春のセンバツ優勝候補の筆頭に履正社高を推す声が多いですが、秋から冬にかけて力をつけた他校が優勝旗を掲げる可能性も十分にあります。 期待の注目選手も多い今大会。激戦の末にある戴冠を注目の選手が掴めるか見守りたいですね。