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中学野球も見よう!関西で注目のボーイズ5選・part2

2017 5/17 09:55miu
baseball boy
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堺ビッグボーイズ(大阪)

横浜DeNAベイスターズ、そして、日本代表の4番打者として活躍する筒香嘉智(つつごうよしとも)選手の出身チームが堺ビッグボーイズです。筒香選手に続いて埼玉西武ライオンズの森友哉(もりともや)選手も同チームから輩出されています。2017年1月には筒香選手が同チームのスーパーバイザーに就任するということで話題も集めました。
30年を超える歴史がある堺ビッグボーイズは、全国大会でも2度の優勝を誇り世界大会への選抜メンバーにも15名を過去に輩出。全国的な強豪チームとして知られています。
堺ビッグボーイズの特徴はNPO法人であるBBフューチャーが運営していることです。そのため、目先の勝利にこだわるのではなく長い目で見た人間力の育成に力を入れています。文武両道を掲げており同NPO法人は学習塾も運営し、選手たちが自主的に勉強ができるような環境を整えているのです。
野球のレギュラーが全てではなく人生のレギュラーを獲得できるように「野球を賢くやろう」という合言葉のもとで選手、指導者はプレーしています。
筒香選手、森選手といったビッグプレイヤーが生まれたこと。そして筒香選手が現役選手ながらスーパーバイザーに就任したことで多くの入部希望者が集まりそうです。

大阪八尾ボーイズ(大阪)

小学生時代に桑田真澄(くわたますみ)選手(元巨人他)が所属していのが大阪八尾ボーイズです。当時のチーム名は八尾フレンドとなっていました。桑田選手は小学生の時のみ参加しており中学時代は大正中学でプレーしています。
桑田選手以外の有力選手ではPL学園高校、同志社大学、トヨタ自動車と進み東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した平石洋介(ひらいしようすけ)選手らがいます。平石選手と同期には現アナウンサーの上重聡選手も在籍していました。平石選手と上重選手はともに先輩である桑田選手と同じPL学園へと進学し甲子園に出場します。
2人が出場した3年夏の甲子園では松坂大輔(まつさかだいすけ)選手率いる横浜高校に延長17回の死闘の末に敗れました。2人は伝説の試合の出場メンバーなのです。
PL学園高校以外にも大阪桐蔭高校、上野宮高校、履正社高校といった大阪の強豪校に選手を送り込んでいます。また、府外に出ていく選手も多く天理高校(奈良)、敦賀気比高校(福井)、青森山田高校(青森)などにも選手供給を行っています。
2016年は関西秋季大会で強豪の忠岡ボーイズに敗れ準決勝敗退となりました。全国大会への出場はありませんでしたが大阪府内で強豪の位置につけており上位進出を窺います。

橿原コンドルボーイズ(奈良)

天理高校、法政大学を経て東京ヤクルトスワローズに入団した西浦直亨(にしうらなおみち)選手の出身チームが奈良県の橿原(かしはら)コンドルボーイズです。
西浦選手の他には荻野貴司(おぎのたかし)選手(ロッテ)、島本浩也(しまもとひろや)選手(阪神)らが現役で活躍しています。荻野選手は巨人で活躍した加治前竜一(かじまえりゅういち)選手と同期でもありました。同学年から2名のプロ野球選手が誕生したのです。また、阪神で長らく活躍した関本賢太郎(せきもとけんたろう)選手も同ボーイズ出身でした。
橿原コンドルボーイズの設立は1974年で歴史は40年以上となります。ボーイズリーグが始まったのは1970年からですから、リーグが設立して間もない頃から存続しているチームということになります。
その歴史の中で橿原コンドルボーイズは全国大会にも数多く出場し、優勝1回、準優勝2回の成績を残しています。奈良地区では優勝15回、準優勝5回を達成と一目置かれた存在なのです。
奈良県の強豪ボーイズということで卒団生の多くは県内の強豪校へと進学。県内では天理高校、智弁学園高校などが進路として多くなっています。県外では関西圏の高校だけではなく明徳義塾高校(高知)、八戸学院光星高校(青森)、福井工大福井高校(福井)といった甲子園常連校にもOBを送り込んでいるのです。

尼崎ボーイズ(大阪)

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)侍ジャパンの中継ぎ投手として活躍する宮西尚生(みやにしなおき)選手を輩出したのが尼崎ボーイズです。宮西選手の他にもオリックス・バファローズで活躍した伊原正樹(いはらまさき)選手がOBとなっています。
1990年に設立された尼崎ボーイズは当初ボーイズリーグではなくポニーリーグに加盟していました。1期生が加入年度の秋季近畿大会で優勝。翌春季リーグでも優勝を果たします。夏に行われた全国大会でもベスト8進出と成果を順調に残します。しかし、1993年、2期生が卒団と同時にポニーリーグを脱退し、ボーイズリーグへと加盟します。
その後、2003年に12期生が初めて全日本少年野球大会に出場するなど実績を残していきます。近年は全国大会への出場はありませんが地区大会では好成績を残しています。今後の飛躍に期待がかかります。

大阪泉北ボーイズ(大阪)

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の正捕手として活躍する小林誠司(こばやしせいじ)選手(巨人)。チームでは先発ながら中継ぎ投手として選ばれている藤浪晋太郎(ふじなみしんたろう)選手(阪神)が中学生時代にプレーしていたのが大阪泉北ボーイズです。
学年的には小林選手のほうが藤浪選手よりも5歳年上ということで同時期にプレーしたことはありません。プロ入りでは藤浪選手のほうが小林選手よりも早く関係が複雑です。
小林選手が広陵高校、日本生命を経て巨人からドラフト1位指名された際、大阪泉北ボーイズの激励パーティーで藤浪選手が小林選手に激励を送っています。その二人が時を経てWBCという大きな舞台でバッテリーを組むことになったのは驚きです。
大阪泉北ボーイズは全国の中学硬式野球ナンバーワンを決めるジャイアンツカップで2001年に3位に入るなど全国大会でも優秀な成績を収めています。近年も全国選手権大会に出場し、チーム力は衰えていません。北本佑斗(きたもとゆうと)選手が明徳義塾高校に進学し甲子園出場を果しています。
小林選手がWBCで大活躍していることもあり、来年度以降の入部が増えることに期待です。

ボーイズリーグは関西発祥ということで関西に強豪チームが多くメジャーリーガーやプロ野球選手も多数輩出されています。その中でも筒香選手が現役でプレーしながらスーパーバイザーに就任した堺ビッグボーイズは注目が集まります。筒香選手は常日頃から子どもたちが「野球選手になりたい」と思えるようなプレーを心がけていると語っています。そんな、子どもたちの夢の先にいる筒香選手がどのような方針で未来のプロ野球選手にアドバイスをおこなうのか楽しみです。