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ダブルプレーがあってなはならない5つのシチュエーション

2016 7/24 17:12
野球選手
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大事な場面で打者がしてはいけないプレーとは? 1つのプレーで2つのアウトを取られてチャンスを失うダブルプレーは何としても避けたいもの。 今回は、野球の試合において、ダブルプレーがあってはならないシチュエーションを5つ紹介する。

ダブルプレーとは?

野球では、1人の打者に対して1つのアウトを取るというのが基本的な進行だ。しかし、ランナーが出塁している場合、1つのプレーで2つのアウトを取ることができるダブルプレーが発生するシチュエーションが多くある。 せっかくランナーが出塁して得点のチャンスを迎えているにも関わらず、たった1つのプレーでチャンスを失い2アウトになってしまう。ダブルプレーが起きると、攻撃側は気分が落ち込む代わりに、守備側の士気が高まる。一気に試合の流れが変わる恐れもあるので、なるべくダブルプレーは避けたいものだ。

塁ランナーがいる場合の内野ゴロに注意

最もダブルプレーが起こりやすいシチュエーションが、この場面だ。 特にノーアウト1塁で内野ゴロによるダブルプレーが起きてしまうと最悪。送りバントを選択していれば、1アウト2塁になり自分だけの犠牲でチャンスを作ることができたかもしれない。バントをしないのであれば、最低でもフライでアウトになったり内野ゴロでも自分だけでも生き残れるように疾走する必要があるだろう。 これは、1塁ランナーに加えて、2、3塁ランナーがいる場合も同じだ。守備側にとっては、ランナーが多いほどアウトカウントが取りやすいためだ。ただし、1塁が空いている場合、ダブルプレーの危険があると判断すれば2、3塁ランナーはそのまま留まることができるので、ダブルプレーの可能性は低くなるだろう。

満塁時はダブルプレーの可能性が高い

1アウト満塁は得点の大チャンス。しかし、満塁時ほどダブルプレーの可能性が高いシチュエーションはない。全ての塁が埋まっているため、どのランナーも打者が打てば進塁しなければならない。特に内野ゴロだと、守備側はどの塁でもアウトを取れるので、自分の守備位置に近い塁と1塁で簡単にダブルプレーにすることができるのだ。また、打球がライナー性の当たりだと、飛び出したランナーが帰塁する前にダブルプレーになってしまうことも多いだ。 このように1アウトからのダブルプレーで攻守交代。たった1つのプレーで満塁のチャンスを失くしてしまう。満塁時に打球を飛ばすなら、外野まで運ぶ必要があるだろう。

送りバント失敗はランナーも失う可能性あり

ランナーを進塁させるために、わざと自分を犠牲にして目の前にボールを転がす送りバント。一見簡単そうに見えるバントだが、いくつものダブルプレーの危険性が潜んでいる。 まず、ボールを転がし過ぎてしまった場合。打者がバントの構えをした瞬間、守備陣は前進してするので、すぐに捕球することができる。 次にフライを打ち上げてしまった場合と、空振りや見逃しをしてしまった場合。ランナーは高確率でバントを成功させてくると予想して速めにスタートを切る。 このようにバントに何らかの失敗があった場合、打者だけでなくランナーもアウトになってしまう。確実にランナーを進塁させようとした作戦が裏目に出てしまい、ダブルプレーとなってしまうのだ。

スクイズ失敗はチャンスを失う一大事

バントと同様、3塁ランナーを本塁に進めるスクイズもダブルプレーの可能性がある。 特にスクイズでボールを転がした先は本塁に近いため、3塁ランナーは通常よりも速くスタートを切る。また、守備陣がスクイズを予想してあえてボール球を投げて飛び出した3塁ランナーをアウトにしようとすることもある。 バントと比べてスクイズの場合、得点の可能性の高い貴重な3塁ランナーを失ってしまうので、ダブルプレーがあってはならない状況の一つだ。

フライでの飛び出しは最悪のボーンヘッド

これまでは主に打者のミスによるダブルプレーを紹介したが、ランナーに走塁ミスがあった場合のダブルプレーは絶対に避けなければならないものだ。 打者のライナー性の当たりを見て走り出したものの、内野手のファインプレーでダブルプレーになることもあるが、これはまだ納得のできるダブルプレー。 問題は、明らかなフライにも関わらずランナーが走り出してしまった場合だ。野球では打者がフライを打った場合、守備陣が捕球するまでランナーは進塁できないというルールは初心者でも馴染みのあるもの。しかし、プロ野球でもごくまれに見られる光景だ。確実に1アウトで済むはずなのに、ランナーの不用意なボーンヘッドはあってはならないダブルプレーである。