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平均1300万円!高収入が期待できるオートレース選手の年収事情

2016 12/21 10:03
オートレースⒸShutterstock.com
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Photo by Sergio33/Shutterstock.com

あまりメディアでは伝えられないオートレース選手の懐事情。 トップ選手の中には、億近い年収を稼ぐ選手もいるのをご存知だろうか? そこでこの記事では、オートレース選手の年収にスポットをあてて紹介したいと思う。

平均1300万円!オートレーサーの年収はサラリーマンの3倍以上

オートレース選手の平均年収は、実に1300万円といわれている。 2013年に国税庁が実施した調査によると、サラリーマンの平均年収は414万円ということなので、単純に3倍以上は稼いでいる計算になる。
高収入が期待できるオートレース選手だが、簡単になれる職業ではない。まずは、合格率およそ50倍のオートレース選手養成所の入所試験に合格して、養成所で9ヶ月におよぶ厳しいトレーニングを受け、最後に選手資格検定試験に合格する必要がある。

オートレース選手の賞金はもっとも高額なレースで3000万円以上!

次に、オートレースの選手の給料体系について見ていきたいと思う。 まず、一般的なサラリーマンとは違い、月給制ではなくレースでの賞金が主な収入源となる。
オートレースの選手は半年ごとの成績で上位96名がS級、S級をのぞいた上位224名がA級、それ以下の選手がB級にランク付けされる。もちろん、ランクが上になればなるほど賞金も高額になり、もっとも賞金の低いレースで1着およそ8万円、「SGスーパースター王座決定戦」など最高峰のレースになると、1着3000万円以上もの賞金を手にすることができる。

トップクラスのオートレース選手は年収1億円以上!

ひとつのレースで3000万円以上も稼ぐことができるオートレースの選手。
中には、1億円近く稼いでいるオートレーサーもいる。1996年に突如SMAPおよびジャニーズ事務所を脱退して、オートレースの選手に転身した森且行選手。1997年にオートレースの選手として登録されると、その3年後の2000年にはトップクラスのS級にランクされた。その後は2005年にいちどだけA級に落ちたのみで、それ以外は順調にS級を維持している。そんな森且行選手の生涯年収は約5億円と言われているので、毎年2500万円は稼いでいる計算になる。

高収入に比例して、バイクの維持費も高額を極める!

高収入のオートレース選手ですが、それと比例して出費も多いようだ。 選手が乗っているバイクは100万円以上のマシーンだが、これも選手が自腹で購入しなければなりません。トップレーサーの中には、1台500万円以上もするマシーンに乗っている選手もいるほどで、1本数千円もするタイヤやフォークなど、高額なパーツもすべて自腹で購入する必要がある。
高い賞金を得るためには、それなりにお金をかける必要がある、ということなのである。

高収入かつ選手寿命が長い一方で、常に“危険”と隣り合わせ!

体力はもちろんだが、マシーンのメンテナンスを含め技術が必要とされるため、選手としての寿命も長いオートレースの選手。現役の選手でいられる期間は、一般的に30年から40年といわれている。 収入も高く選手寿命も長い一方で、危険なスポーツであることを忘れてはいけない。
2012年1月には、44年ぶりに誕生した女子オートレーサーとして注目を浴びた坂井宏朱選手が練習中に転倒、頭蓋骨を骨折して死亡する事故があった。

まとめ

いかがだろうか? 平均年収が1300万円で、中には億近い金額を稼ぐ選手がいるとは、とても夢のある職業である。 とはいえ、オートレースの選手になるにはかなりの努力が必要だ。 いばらの道を駆け抜け、あなたも高収入を目指してみないか?