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大学の駅伝強豪校が目標とする「3大駅伝競走」について調べてみた

2016 10/11 18:34
マラソン 街
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Photo by YanLev / Shutterstock.com

駅伝の大会といえば多くの人が箱根駅伝と挙げるのではないで用かしかしその他にも駅伝強豪校が勝利を目指す大会があるのです。知らないという方へ、ぜひ知っておきたい3大駅伝競走を紹介します。

年初のビッグイベント「東京箱根間往復大学駅伝競走」

毎年1月の2日と3日に行われる大会で、いわゆる「箱根駅伝」がこの大会です。非常に歴史が古く、第一回は1920年に行われました。第二次世界大戦中に中断しますが、1947年に復活し、1956年からは現在のように1月2日、3日の開催が定着しました。1987年からはテレビ中継も始まり、全国的に人気が高まり今日に至っています。
実は箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟が主催する駅伝の地方大会という位置づけになっています。そのため箱根駅伝で10位以内に入ると、関東代表として全国大会への切符を獲得することができます。箱根駅伝自体へ参加するには前年の大会で10位以内に入るか、予選会で10位以内に入る必要があります。また学校としては出場資格がない有力選手は「関東学生連合チーム」という形で、晴れの舞台を経験できるようになっています。

駅伝シーズンの始まりを告げる「出雲全日本大学選抜駅伝競走」

箱根駅伝の激闘からしばらくは大きな大会がないわけですが、夏の暑さが収まってきたころに駅伝シーズンの幕開けを告げるのがこの出雲全日本大学選抜駅伝競走です。一般的には「出雲駅伝」と呼ばれるこの大会は毎年10月の体育の日に行われ、駅伝ファンには人気の大会です。
1989年からの開催で比較的歴史は浅いですが、距離が短めでアップダウンも少ないため、非常にスピードのある展開や接戦になるのが特徴です。また外国人留学生の制限もないので、将来有望な外国人選手の走りを楽しむことができる大会にもなっています。関東の地方大会である「箱根駅伝」で10位以内に入ると、こちらの全国大会である出雲駅伝に出場することができます。
また各地方の代表チーム、前年の3位以内のシードチームが参加して、全国1位の座を争うのがこの大会です。

大学駅伝の全国大会「秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会」

毎年11月の第一日曜日に行われる全日本大学駅伝対校選手権大会は全国から各地区の代表を集めて行う全国大会で、他競技のインカレに相当する大会として行われています。愛知県名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの106.8kmをたすきでつなぐ大会で、「伊勢路」と呼ばれることも多くなっています。
1970年に参加20チームで第一回を開催してから、出場枠は徐々に増えて2015年には参加27チームで開催されています。参加資格は、前年の6位以内のシード校と各地区の学連が行う予選を勝ち上がった学校に与えられます。
コースは前半はアップダウンが多くて後半はフラットになっていたり、長距離と短距離のコースが両方含まれるなど、選手層の厚さが試される大会です。関東地区の大学にとっては、箱根駅伝の前哨戦としてお互いの力量をはかる舞台にもなっています。

まとめ

箱根駅伝の注目度が高いため、一般の人には意外と知られていない大学駅伝の「3大駅伝競走」を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?全国大会はもちろんですが、各地で予選会などが開催されるので、ぜひ地域の大学生ががんばる姿を応援してみてください!

以上「大学の駅伝強豪校が目標とする「3大駅伝競走」について調べてみた」でした。